信州・松本、映画「さよなら、クロ」の母校を訪ねて...
 
昭和30年代もおわり、一匹の黒い野良犬が、信州松本は市街の北の高台にある高校に住みついた。
 以後10年あまり続いた学校犬クロと生徒・教職員とのふれあいの物語は、今日まで親しみを持って語り
 継がれている。
 映画になったストーリーそのものは、フィクションだが、実際のエピソードも随所に盛り込まれている。

                    
      (04・08)
  

・学校犬クロの母校、信州松本、市街を見下ろす北の高台にあるF高校。長野県の某ヤッシー知事の母校としても知られる。映画では秋津高校として登場。ちょうど一年に一度の学園蔡が行われていた。蜻蛉祭のメモリアルアーチが。映画にも同様なシーンが出てくる。 ・前身は旧制松本中学、それまで松本城構内にあったが北台へ移転新築、昭和12、3年頃建築の本館1棟。赤煉瓦色の建物で70年あまりの歴史と風格を感じさせる。映画でもこの建物前をクロや生徒が繁く行き交う。卒業生には実に懐かしい建物である。
・左側は数年前改築された生徒通用玄関がある建物、アーチ形のカーブの入口がなかなか印象的だが、映画には残念ながら登場せず。1棟と同時期建てられた2棟は、この生徒玄関の建物を含め改築されている。
・本館1棟(左側)とこれもクラシック調な建物(右側)の講堂。連続するアーチ形の入口が美しい。赤煉瓦色のタイル壁は長い年月でさすが色褪せている。映画では、この講堂の前で公使役の井川比佐志が死んだクロの小屋を焼くシーンが出てくるが、この場所でそれはいただけない。
・映画でもクロが、生徒達が、教頭の草間さんが行きつ戻りつした時代を感じさせる本館1棟の廊下。アーチ形の白い大壁の天井にも風格が...。 ・ステップの角がすり減った階段、70年あまりの風雪の間、何人くらいの生徒がこの階段を登り降りしたのだろうか。もちろんクロも...。
・映画にも出てきた構内北西隅のクラブの部室棟がある辺り。 ・クロも一緒に学んだ教室、窓の外は深い緑、ヒマラヤ杉の木立が並ぶ。むろん机やイスはクロがいた頃のものではないが...。
・左右、映画にも出てきたまんぼう食堂、学校の近くにはないが、今も往時の風情のまま現存。松本市里山辺、美ヶ原に向かう県道沿いにある。 ・今にも映画に出てきた女将さんがあらわれそう。「さよなら、クロ」のポスターが貼ってあった。ここの手打ちラーメンは、なかなかうまい。
・映画場面にも何回か登場、松本市内西堀町界隈、正面は映画館のセントラル座。場末という感じだが、松本の古い懐かしいものが随所に...。 ・私が見た松本・上土演技座にあった、映画「さよなら、クロ」の看板、先ずロケ地・松本で封切、ロ−ドショウ、全国へ。

                                                        (取材:04.07)
 ・映画「さよなら、クロ」関連公式(?)ホームページ
  http://www.sayonara-kuro.com/

             
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