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アンクルのクラシック夜話64 2002/01/01(毎月1・15日発行)
uncletell@lycos.ne.jp
クラシックの音楽家や作品のエピソードを中心に読みものとしても
ポピュラーな話題をお送りします
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明けましておめでとうございます。新世紀も2年目、みなさまにとって良い
穏やかな年でありますようお祈りいたします。本年も「アンクルのクラシック
夜話」をどうぞよろしくお願い致します。
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はじめて買ったLPレコード
リムスキー=コルサコフ:交響組曲《シェエラザード》
これははっきり覚えている。学生時代、はじめてやったアルバイトのお金で
買ったロンドン盤・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団演奏のリムス
キー=コルサコフ作曲の交響組曲《シェエラザード》。それまでもVOXとい
うレーベルだったか、33回転でもドーナツ盤よりちょっと大きめなもので、
ベートーベンの運命やチャイコフスキーの悲愴などがぎゅっと詰まって入って
いたレコードはいくつか買っていたが、30センチのLPははじめてだった。
わくわくしながらレコードに針を落として、飛び出てきた音楽にびっくりし
た。こんなに燦然ときらめくサウンドを聴いたことがなかった。
評論家の太田黒元雄さんは、その著書「名曲をめぐる」(音楽之友社刊)の
中で、−−通俗的な名曲のひとつです。これはロシアの大家の作品の中でもっ
とも世界的に知られているものに違いありません。少し進んだ好楽家は、なん
だ「シェエラザード」かと軽蔑するかもしれませんが、音楽としての内容から
いうとむしろ平凡であるにしろ、その燦然たる管弦楽法の点で、これは確かに
大家の作品なのです。−−、実はラヴェルやシマノフスキーという作曲家にも
同名の作品があるという。しかしリムスキー=コルサコフのこの作品の前には
どうもかすんでしまうらしい。
交響組曲《シェエラザード》は知られる通り、アラビアン・ナイト(千夜一
夜物語)から題材をとった標題音楽である。シェエラザードは王に毎夜物語を
する美女の名前である。コルサコフは、そのシェエラザードを独奏ヴァイオリ
ンの艶麗な旋律で鮮やかに浮き彫りにしていて、そのテーマは全楽章に登場す
る。
全曲は、@海とシンドバットの船、Aカレンダー王子の物語、B若い王子と
王女、Cバクダットの祭り、の四つの楽章で出来ているが、この名は作曲した
時にはついていず、初演の後で周囲からすすめられて、つけたもののようだ。
この曲の魅力は三つあると、「クラッシック名曲ものがたり集成」(講談社
α文庫)で志鳥栄八郎さん、−−一つは、オーケストレーションのうまさ、き
わめて技巧に富んだ輝かしい音響、二番目が、全編にあふれる東洋的な旋律の
美しさ、第三は、第四楽章にみられる壮麗な海の描写−−であるという。これ
はコルサコフの海軍士官としての経験が盛り込まれているのではともいう。
アンセルメ、カラヤンといった古典的名演が知られているが、ストコフスキ
ーのいわゆるストコ節といわれる独特の表現には、コルサコフも墓の中で驚い
ているかも知れない。 UNCLE TELL
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リムスキー・コルサコフをヤフーで検索してみました。
リムスキー・コルサコフのホームページ
http://member.nifty.ne.jp/rimsky-daisky/
リムスキー・コルサコフ
http://homepage2.nifty.com/sakura-classic/midi/r/rimsky.htm
クラシック倶楽部「リムスキー・コルサコフ」
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/9064/buml34.html
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「郷愁の食物誌」」2001/**/**(毎月5・15・25発行)(予行編1)
なつかしき郷愁のたべものたちをこよなく愛おしむエッセイ、それはほの暗
いアセチレン灯の屋台で食べたの中華ソバであり、学校給食、少年の日、祭り
や縁日の綿菓子やニッキ菓子、学校帰り駄菓子屋にたむろして食べたクジ菓子
そして野山をかけずり回ってむさぼった木の実の数々...。
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「アンクルのクラシック夜話」バックナンバータイトル
・#64・はじめて買ったLPレコード
リムスキー=コルサコフ:交響組曲《シェエラザード》
・#63・私のクラシック音楽参考書(1)
クラシック・ディスク・コレクション301
・#62・くつろぎのクラシック名曲
・#61・モーリス・ラヴェルの悲劇と死
・#60・ベートーベンと女性達5 ファンニー・ジャンナタ・デル・リオ(2)
・#59・ベートーベンと女性達5 ファンニー・ジャンナタ・デル・リオ(1)
・#58・運動会の音楽
・#57・”つべこべいわずにベートーベン”その4
「モーツアルトの時代とベートーベンの時代2」
・#56・”つべこべいわずにベートーベン”その3
「モーツアルトの時代とベートーベンの時代1」
・#55・”つべこべいわずにベートーベン”その2
「ベートーベンは、長男?」
・#54・”つべこべいわずにベートーベン”その1
「ベートーベンは、長男?」
・#53・20年ぶり、バルトークのカルテット
・#52・夭折の天才・アリアーガの弦楽四重奏曲3曲
・#51・グレッキ:交響曲第3番<悲歌のシンフォニー>作品36
・#50・ベ−ト−ベンと女性達3 ”出来れば唇にキスを.....”
・#49・チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(3)
・#48・チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(2)
・#47・チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(1)
・#46・ベートーベンの死と追悼ミサ・ケルビーニ
・#45・作家の愛したクラシック
・#44・モーツアルトの死とベートーベンの死
・#43・無人島へ持っていくCD5枚
・#42・コンチネンタルタンゴを聴きませんか?
・#41・音楽室の作曲家たち
・#40・ベートーベン チェロソナタ第3番イ長調 作品69
・#39・ベルリオーズのレクイエム
・#38・春の祭典
・#37・シューベルトはキノコちゃん?
・#36・乱雑・不潔の極め付き天才、ベートーベン
・#35・不器用の天才 ベートーベン
・#34・ゆがんでしまったバルトーク
・#33・ベートーベンと女性たち2
ベートーベン、行きずりの恋?
・#32・もうひとつのクロイツエル・ソナタ
・#31・ハイドンの頭蓋骨の長き放浪
・#30・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(3)
・#29・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(2)
・#28・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(1)
・#27・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(3)
・#26・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(2)
・#25・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(1)
・#24・ベートーベンと女性たち1
マリー・エルデーディ伯爵夫人の場合
・#23・ブラームスはお好き?
・#22・エリック・サティとドビュッシー
・#21・神秘なる聖なるエンヤ!
・#20・チャイコフスキーとドビュッシー
・#19・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(4)
・#18・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(3)
・#17・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(2)
・#16・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(1)
・#15・グレゴリー聖歌とジュリー・ロンドン
・#14・クロイツエル・ソナタ
・#13・当世クラシック人気作曲家ベスト30
・#12・ラ・フォリア物語
・#11・他人の奥さんを散歩に誘ったベートーベン
・#10・給食の音楽とお掃除の音楽
・#09・鼻ぺちゃ先生とシューベルト
・#08・ベートーベンの筆談帳より
・#07・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(3)
・#06・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(2)
・#05・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(1)
・#04・バッハ「トッカータとフーガ」二短調
・#03・「ウイリアム・テル序曲」「セヴィリアの理髪師序曲」とロッシーニ
・#02・寅さんと島崎藤村とドビュッシー
・#01・バッハ「ゴールドベルグ変奏曲」
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