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アンクルのクラシック夜話63    2001/12/15(毎月1・15日発行)   
                       uncletell@lycos.ne.jp
 
  クラシックの音楽家や作品のエピソードを中心に読みものとしても
  ポピュラーな話題をお送りします
    
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 私のクラシック音楽参考書(1)クラシック・ディスク・コレクション301
 
 音楽之友社から出ている「クラシック・デスク・コレクション301」とい
う本は実に愉しい本である。隠れた名盤301大発掘、という副題がついてい
る。
 図書館で見つけてそれを読んでいたが、1700円と決して安いとはいえな
い本なのだが、ついに購入してしまった。
 副題でもわかるとおりあまり知られていない名曲、著名な作曲家でも比較的
見過ごされている知られざる曲を中心に紹介、解説している。
 私が夜話の中で紹介したアリアーガの弦楽四重奏曲、ルクーのヴァイオリン
ソナタ、ショーソンのヴァイオリンとピアノと弦楽四重奏の協奏曲、アレンス
キーのピアノ三重奏曲など、この本を契機に聴くようになったものである。カ
ンプラのレクイエムを知ったのもこの本である。
 確かに一般的にはあまり聞いたことのない作曲家がならんでいる。クラウス
、ドウセック、ジャダン、ファランク、シンデイング、シマノフスキなど。
 有名な作曲家の作品でも、J・Sバッハ、2〜4台のためのチェンバロ協奏
曲、モーツアルト、ファゴット協奏曲、ヴァイオリンソナタ第33番、ベート
ーベン、弦楽三重奏のためのセレナード、ピアノソナタ第27番、シューベル
ト、幻想曲ヘ短調、メンデルスゾーン、交響曲第2番<賛歌>、シューマン、
弦楽四重奏曲第2番、ブラームス、クラリネット三重奏曲、クラリネット(ヴ
ィオラ)ソナタなどと並んでいる。
 国、地域別の音楽の紹介もある。チェコ音楽の楽しみ、スペイン音楽の魅力
ドイツ文学と音楽と興味を引くタイトルが見える。アメリカ、イギリス、日本
中国、フランスの国、地域別音楽の紹介も。
 特定のジャンル・演奏形態別の解説紹介もある。中世・ルネッサンスの音楽
新ウイーン楽派、現代音楽入門など。
 いわゆるクラシック音楽だけでなく”今はやりのアストル・ピパソラ”など
が載っているのもうれしい。
 ところで、限られた時間、いわばマイナーな作曲家・作品まで聴くというこ
とに疑問を持つ向きもあるかもしれない。このことについて濱田滋郎(音楽評
論家)さんは巻頭言で次のように述べている。
 −−−「人生は短い。一生に聴いたり、弾いたり出来る音楽作品の数量は限
られている。だから一流のものにだけ初めから限った方が利口だし、効果的だ」
という音楽上のブランド嗜好にも、もちろんそれなりの理屈はあるし意味もあ
ろう。だが、私はベートーベンを聴く時間を減らしても、ヘルマン・ゲッツ(
*)をその分聴いていたいと思う。もとより、ベートーベン、バッハ、モーツ
アルト、シューベルト、ブラームスたちを敬愛することにかけて人後には落ち
ないつもりだが、いわゆるマイナーな作曲家の、大家たちのそれらに劣らぬだ
け深く胸に染みる作品を知ってしまうと、もう忘れることはできない。そして
この世に幾人かでも、自分と同じようにそうした作品に心を向け、いっとき思
いをひとつにしてくれる人々があれば幸せと感じる。ふと心の通い合った作曲
家、あるいは作品。それらを胸の中にひとつ貯めこむとき、人生は確実に豊に
なる。−−−
 私たちは別にクラシックだけを聴くものでもない。演歌もきけばジャズもロ
ックも聴くだろうし、人生は四角四面なものでもない。前後左右にふれるだろ
し、おおいなる無駄やまわり道を含むのが普通だ。
                    UNCLE  TELL
 
 *ヘルマン・ゲッツ(1840〜76) 巻頭言の中での濱田さんの解説に
よれば、ブラームスより7歳若くドイツに生まれ、ベルリンに学んだ後、オペ
ラやピアノコンチェルトを発表。ピアニスト、オルガニストとして活動し、ス
イスに移り36歳の生涯を終えた。作品はシューマンかブラームスの亜流と見
られ久しく忘れられていた。
 しかし今日では、心ある一部の音楽家たちにより蘇演され、ひとにぎりのゲ
ッツ作品、ピアノ三重奏曲ト短調、ピアノ四重奏曲ホ長調、ピアノ五重奏曲ト
短調、二台のピアノのためのソナタト短調などが注目されているとか。そして
濱田さんは、彼の音楽、ことに室内楽はすべて、シューマンやブラームスのそ
れと同様、「形式」によって消されることのない、魂の深みから湧き出た哀歓
の結晶だと信じられる、と書いている。
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 濱田滋郎さんをヤフーで検索してみました。
 http://www.hpmix.com/home/kodamanokai/F2.htm 
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     「郷愁の食物誌」」2001/**/**(毎月5・15・25発行)(予行編1)
                          
 なつかしき郷愁のたべものたちをこよなく愛おしむエッセイ、それはほの暗
いアセチレン灯の屋台で食べたの中華ソバであり、学校給食、少年の日、祭り
や縁日の綿菓子やニッキ菓子、学校帰り駄菓子屋にたむろして食べたクジ菓子
そして野山をかけずり回ってむさぼった木の実の数々...。
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 「アンクルのクラシック夜話」バックナンバータイトル
 
 ・#63・私のクラシック音楽参考書(1)
      クラシック・ディスク・コレクション301
 ・#62・くつろぎのクラシック名曲
 ・#61・モーリス・ラヴェルの悲劇と死
 
 ・#60・ベートーベンと女性達5 ファンニー・ジャンナタ・デル・リオ(2)
 ・#59・ベートーベンと女性達5 ファンニー・ジャンナタ・デル・リオ(1)
 ・#58・運動会の音楽
 ・#57・”つべこべいわずにベートーベン”その4
     「モーツアルトの時代とベートーベンの時代2」
 ・#56・”つべこべいわずにベートーベン”その3
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 ・#55・”つべこべいわずにベートーベン”その2
      「ベートーベンは、長男?」
 ・#54・”つべこべいわずにベートーベン”その1
      「ベートーベンは、長男?」
 ・#53・20年ぶり、バルトークのカルテット
 ・#52・夭折の天才・アリアーガの弦楽四重奏曲3曲
 ・#51・グレッキ:交響曲第3番<悲歌のシンフォニー>作品36
 
 ・#50・ベ−ト−ベンと女性達3 ”出来れば唇にキスを.....”
 ・#49・チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(3)
 ・#48・チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(2) 
 ・#47・チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(1)
 ・#46・ベートーベンの死と追悼ミサ・ケルビーニ
 
 ・#45・作家の愛したクラシック
 ・#44・モーツアルトの死とベートーベンの死
 ・#43・無人島へ持っていくCD5枚
 ・#42・コンチネンタルタンゴを聴きませんか?
 ・#41・音楽室の作曲家たち
 
 ・#40・ベートーベン チェロソナタ第3番イ長調 作品69
 ・#39・ベルリオーズのレクイエム
 ・#38・春の祭典
 ・#37・シューベルトはキノコちゃん?
 ・#36・乱雑・不潔の極め付き天才、ベートーベン
 
 ・#35・不器用の天才 ベートーベン
 ・#34・ゆがんでしまったバルトーク 
 ・#33・ベートーベンと女性たち2
      ベートーベン、行きずりの恋?
 ・#32・もうひとつのクロイツエル・ソナタ
 ・#31・ハイドンの頭蓋骨の長き放浪
 
 ・#30・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(3)
 ・#29・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(2)
 ・#28・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(1)  
 ・#27・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(3)
 ・#26・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(2)
 
 ・#25・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(1)
 ・#24・ベートーベンと女性たち1
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 ・#23・ブラームスはお好き?
 ・#22・エリック・サティとドビュッシー
 ・#21・神秘なる聖なるエンヤ!
 
 ・#20・チャイコフスキーとドビュッシー
 ・#19・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(4)
 ・#18・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(3)
 ・#17・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(2)
 ・#16・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(1)
 
 ・#15・グレゴリー聖歌とジュリー・ロンドン
 ・#14・クロイツエル・ソナタ
 ・#13・当世クラシック人気作曲家ベスト30
 ・#12・ラ・フォリア物語
 ・#11・他人の奥さんを散歩に誘ったベートーベン
 
 ・#10・給食の音楽とお掃除の音楽
 ・#09・鼻ぺちゃ先生とシューベルト
 ・#08・ベートーベンの筆談帳より
 ・#07・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(3)
 ・#06・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(2)
 
 ・#05・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(1)
 ・#04・バッハ「トッカータとフーガ」二短調
 ・#03・「ウイリアム・テル序曲」「セヴィリアの理髪師序曲」とロッシーニ
 ・#02・寅さんと島崎藤村とドビュッシー
 ・#01・バッハ「ゴールドベルグ変奏曲」
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