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  アンクルのクラシック夜話         2005/01/01(毎月1・15日発行)    
                                         uncletell@infoseek.jp 
   
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 あけましておめでとうございます。
 新世紀も早や5年目、今年こそは災害のない、争いも収まって平和で平穏な年
 になりますように...。          2005  元 旦
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 結婚が条件ならお断り!/ヘンデルとバッハ
  
 ドイツはハンブルグの北東70キロほどのところにリューベックという町が
ある。西暦1100年代に開かれたドイツの北の端に位置する古い町で、10
00以上の建物が文化財に指定されている旧市街は、1987年にはユネスコ
保存委員会から世界文化遺産の都市に登録されている。
 ここには有名な聖マリア教会が、ヘンデルやバッハの生きた時代よりはるか
以前からあり、当時この教会のオルガニストをディートリッヒ・ブクステフー
デ(1637〜1707)という人物がつとめていた。彼のすぐれた作品やそ
の演奏、定期的に教会で行う演奏会などにより、その名はドイツ中に広く知れ
渡っていた。
 1685年生まれのヘンデルが、ようやく18、9歳になった頃の1703
年、このリューベックの教会のオルガニストの席が欠員になり、後継者を募っ
ているというニュースを聞いた。先任者のブクステフーデが老境に入り、引退
を表明し、真剣に跡継ぎ探していた。
 そこでヘンデルは友人でこれもオルガンとチエンバロの名手のヨハン・マッ
テゾン(1681〜1764)とともどもハンブルグからバルト海沿いのリュ
ーベックに赴いた。ブクステフーデの類まれなる演奏にも感銘し、またいくつ
かの難しい試験をパスして、いよいよ採用かという段階になって驚いた。その
採用の条件である。それはブクステフーデの姉娘のマリア・マルグレータとの
結婚が前提だというのである。どうもその地位は世襲制だったらしい。すなわ
ち息子か、さもなくば息子がいない場合は娘の夫が地位を継ぐというきまりが
あった。しかし、前途に高い望みを持つ二人は、まったくその気がなく、すぐ
にこの地に別れを告げたのである。
 しかしヘンデル、その娘がたいそうな美人だったり、懐具合が窮乏を極めて
いたりしたら、こころ動かされるということが全くなかったと想像出来るだろ
うか。もし万一これを引き受けることになったとしたら、ドイツでも著名な教
会のオルガニストの地位ではあるが、後世、「メサイア」や「水上の音楽」も
生まれなかったかもしれない。
 2年後の1705年、今度はなんと同じ1685年生まれのバッハがこの姉
さん女房をを押しつけられそうになったのである。長い休暇をとってドイツ中
部のアルンシュタットから約400キロもの道のりを歩いてリューベックに向
かったともいわれる。バッハは、その名が国中に知られている有名なオルガニ
スト、ブクステフーデの演奏に一度ぜひ接してみたいと切望していた。遠路は
るばるたどり着いたリューベックで夢見ていたブクステフーデの演奏に接し感
動、また彼から親しく指導も受けた。ブクステフーデも若いバッハの才能を高
く評価し、自分の後継者にと考えたのも無理はない。
 聖マリア教会のオルガニストといえば、当時最高の地位の一つであり、かな
りの高額の年俸が保証されていて、ハッハもこの地位に非常に大きな魅力を感
じたものの、さすが決断には至らなかった。なにしろ、彼女マリア・マルグレ
ータはバッハより10歳も年上で、決して美しいとはいえないうえにすでに3
0歳を過ぎていたし、なによりアルンシュタットには愛しい恋人のマリア・バ
ルバラがいたのである。
 バッハとヘンデル、生涯一度も遭遇しなかったというようなことも聞いたこ
ともあるが、こんな面白い共通項があったのである。
                   UNCLE TELL
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