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  アンクルのクラシック夜話         2004/09/01(毎月1・15日発行)    
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  ベートーベン最後の一年と作品
  
 ベートーベンは1827年3月24日の夕方に昏睡状態に陥り、翌々日の2
6日の夕方、雷鳴轟く中、57歳の生涯を閉じた。昏睡状態になった朝、依頼
してあってこころ待ちしていたマインツのショット社からのワインが届くが、
もう一さじもすくって飲む元気も残っていなかった。前年の12月末には死を
覚悟したと思われ、明けて1月3日には遺言書を作成している。
 暮れに手術を受け、年が明けてからはもう寝たきり状態だったが、その後の
3回の手術ももう効がなかった。前年の1826年もベートーベンにとっては
さんざんな年で、心労がベートーベンの病状を悪化させ、死期を早めた。
 先ず1月末、激しい腹痛と視力の低下に襲われる。
 7月末、甥カールがピストル自殺をはかり、この事件もベートーベンを打ち
のめした。一命を取りとめたカールは今度軍隊に入りたいと言い出し、ベート
ーベンはその実現に奔走する。
 9月末、カールを同伴してウイーンからグナイセンドルフの弟ヨハンの家に
赴き11月いっぱい滞在。この滞在中の10月30日、ベートーベンのまとま
った最後の作品である弦楽四重奏曲第16番ヘ長調が完成している。なお、絶
筆となったのは、11月25日に書き上げた弦楽四重奏曲第13番変ロ長調の
最終楽章である。13番の最終楽章は本来、今は独立した曲になっている作品
133の大フーガだったが、13番自体が長大な上に更に長い大フーガだった
ため友人たちの忠告を入れ、軽快で短い終曲を作曲した。この曲作りがベート
ーベン最後の創作活動となった。この後はもう曲の構想もなかったのではない
かと思われる。
 12月1日、グナイセンドルフを出発、翌2日ウイーン着。しかし途中の宿
で発熱し、無理を押してウイーンに向かい病状を悪化させた。結局この発病が
死への引き金になった。ベートーベンの病気は肝硬変だったろう。
 最後の作品、弦楽四重奏曲第16番ヘ長調は、敬愛するベートーベンの作品
の中で私が最も好きな作品である。最晩年の弦楽四重奏曲、13、14、15
番と長大難解な曲がつづいたが、16番は交響曲第8番にも似て、簡潔で透明
な作品である。最終楽章の冒頭に「ようやくついた決心」という不思議な表題
が付けられ、さらに有名な「そうでなければならぬか?」「そうでなければな
らぬ」の不可解な動機が記されている。
 これをどう理解するか、日常生活での家政婦との給金についてのやりから、
神秘的に解釈するものまでいろいろ説があるが、真相はわからない。
 第3第4楽章の天国的美しさは格別、ベートーベンにして最後にたどり着い
た高み。この曲を聴いているとときに、涙がボロボロ出てきて止まらないこと
がある。
                UNCLE TELL
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