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  アンクルのクラシック夜話         2004/07/15(毎月1・15日発行)    
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  ドビュッシーとラベルの弦楽四重奏曲
  
 ドビュッシーの曲(ト短調作品10)は1893年(31歳)、ラベルの曲
(ヘ長調)は1903年(28歳)に作曲されている。いづれも若い時代の曲
である。ドビュッシーの名を高めた〈牧神の午後への前奏曲〉は、この曲の後
に作られている。ドビュッシーもラベルも、弦楽四重奏曲は若い時のこの一作
しか作っていない。
 ところで、ドビュッシーとラベルの弦楽四重奏曲というと、先ず音楽評論家
の大木正興さんの著作の中の言葉が、印象的に頭をよぎるのである。
 すなわち、弦楽四重奏曲という曲種は、それまで多かれ少なかれベートーベ
ンの強い影響下というか傘の下に置かれるのを余儀なくされていたが、その引
力圏から、ここで初めて飛び出したというのである。大木正興さんはまた、そ
れまで誰もが決して弦楽四重奏で意図もせず実現もしなかったことがドビュッ
シーによって出現したのである、とも言っている。いわばこういう方法があっ
たのかと、周囲を唖然とさせたという感じもしたのでだろう。
 確かにドイツ系のハイドン・モーツアルト・ベートーベンのカルテットの系
譜の延長線上では想像出来ないような曲想、作曲者ドビュッシーのこの大胆な
試みは、大いにエポックメーキンなことではあったのである。
 二つの作品、まさにフランス独特のエスプリとデリカシーとが全開になった
実に精緻で美しい作品、近代フランス和声のセンスと古典的形式感が見事な美
しさで混じり合った最高の成果を出している作品、特にラベルの作品について
は、現代的センスに裏打ちされた叙情的なエロチズムを発散していて、その独
特な色彩を放つ生のエネルギーと夜更けの微光のような繊細さはほかに例を見
ない、とは、音楽評論家の吉松隆さん。全くうまいことをいうものである。
 先の大木正興さんは、ドビュッシーの曲を、”四挺の弦によって描かれ霧の
ヴェールのような肌触りには、作曲者の若い甘美な心情が宿っている”と、ま
たラベルのこの曲は、感覚は新鮮、無類の生気と安定感、ほんとうにすばらし
いと評している。
 ほとんどの盤が、ドビュッシーとラベルのカルテットをカップリングしてい
る。読者は、どちらの方の曲により好感を持つだろうか。正直なところ、ラベ
ルの曲と答える人が圧倒的に多いのではなかろうか。ドビュッシーの曲も確か
に新時代を築いた名曲であるが、ラベルの曲と比べればどこか生硬さを感じる。
 ドビュシーの曲の10年後、ラベルの作品が出来上がった時、ドビュッシー
は絶賛し、それ以上手を加えぬよう忠告したが、出版された楽譜にはかなりの
改訂があったという。
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