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  アンクルのクラシック夜話         2004/06/01(毎月1・15日発行)    
                                         uncletell@cool.ne.jp 
   
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  《おしゃべりはやめて、お静かに》バッハ・コーヒーカンタータ
  
 バッハの世俗カンタータと呼ばれるものの有名な一つである。世俗カンター
タとは、プロテスタントの教会における礼拝の音楽である教会カンタータと構
造は同じであるが、教会には関係なく、知人や領主の結婚・誕生祝いなどのた
めに書かれた演技は伴わない一種の音楽劇のような作品。
 バッハといえば宗教音楽というイメージ、その人物像も肖像画が示すとおり
謹言実直、堅い、真面目、頑固という言葉がぴったりと、思ってしまう。しか
しバッハは、愉快で気のおけない、ちょっとしたオペラともいうべき作品も作
っていたのだ
 世俗カンタータ《おしゃべりはやめて、お静かに》BWV211、通称「コ
ーヒーカンタータ」は、コーヒーが好きで好きでたまらない娘と、それに手を
焼いている父親のやりとりをユーモラスに描いた作品。また、作曲された17
34年当時、ライプチッヒでも盛んだったコーヒー熱を、その中毒気味の娘と
それを直そうとする父親のやりとり、という形で皮肉ったものという見方や、
インターネットで引いた中には、「今も昔もかわらない頑固親父とお転婆娘と
の一幕」「食えない娘を持った”おとっつあん”の嘆き節」だと解説したもの
も。
 この作品はマタイ受難曲の台本作者ピカンダーが作った歌詞に基づいて作ら
れているという。登場するのは語り手のテノール、娘リースヒェン役のソプラ
ノ、父親役のシュレンドリアン役のバス。器楽はフルートと弦楽合奏、それに
通奏低音。全10曲、演奏時間約30分。
 第1曲、語り手の先ず「おしゃべりはやめて、お静かに」という口上で幕が
上がる。この文句が原題にもなっている。続けて「ここにシュレンドリアン氏
がやって来ます。あらいグマのようになにかぶつぶつ言って怒っています。ど
うしてか聞いてみましょう」と語り手。そして、第2曲、「こどもを持つとめ
んどうなことばかりた。」とぼやきながら父親のシュレンドリアン登場。
 第3曲で、父は威厳をかけて、コーヒーを止めるよう娘に迫るものの、娘も
なんのその平気の平左、「それではひからびた羊の焼き肉みたいになっちゃう
わ。」と抵抗。
 第4曲、娘のリースヒェンのコーヒー賛歌「ああ、なんてコーヒーはおいし
いんでしょう、千回のキスよりステキ、ムスカート酒より甘く...♪」
 第5曲では、「コーヒーを飲み続けるなら、ありとあらゆる楽しみを禁ずる
。」と父。「コーヒーのためなら、どんなことでもがまんする。」と娘。
 第6曲は、ああいえばこういう強情な娘への父シュレンドリアンの嘆き節。
歌っている内にハタっと名案を思い付く。それは第7曲、「コーヒーをやめな
れば結婚させないぞ。」という脅しかというか切り札。さすがの娘もこれには
折れ、父親はいい人を見つけてきてやると約束。
 第8曲、娘はすっかりうきうき気分。「今日にもステキな人を見つけてきて
ね♪」と楽しく歌う。ピカンダーの台詞は8曲までで終わってたというが、後
2曲バッハ自身が付け足したとされる。
 第9曲、語り手が登場、娘の魂胆を聴衆に説明する。娘は、コーヒーを飲ま
せてくれる人でなけれりゃ、結婚しないつもりだったのだ。つまり彼女は、コ
ーヒーもステキな結婚相手も両方一緒に手にいれようともくろんだわけである。
「コーヒーを飲ませてくれる人でなければ、家に入れないんだから♪」
 第10曲、「猫が鼠を捕るのをやめないように、娘たちはみなコーヒー党、
お母さんもお祖母さんも...、それをどうして責められよう!」父、娘、語
り手の陽気な三重唱でおしまい。
 厳格な作品しか残さなかったというイメージの大バッハ、実はこんな楽しい
ユーモラスなテーマの作品も書いていたのである。
                     UNCLE TELL
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