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  アンクルのクラシック夜話         2004/04/15(毎月1・15日発行)    
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  知られざるベートーベン
  
  ベートーベンがもしモーツアルトのように35歳で命を全うしてしまってい
たらと仮定すると、私たちのベートーベンのイメージはだいぶ変わったものに
なるだろう。音楽史も違ったものになり、”楽聖”ベートーベンはそこには存
在しないだろう。
 運命論者ではないけれど、芸術家をはじめ歴史を作った世に偉人と讃えられ
た人々は、やはり与えられた運命に沿った仕事をするものだろう。
 ベートーベン35歳、1805年である。この年までに作曲されたもので、
私たちが聴く機会が多い作品は、ピアノソナタ8番《悲愴》(1798)、七
重奏曲(1800)、ピアノソナタ14番《月光》(1801)ピアノソナタ
17番《テンペスト》、エロイカ変奏曲(1802)、バイオリンソナタ9番
《クロイツエル》、(1803)、ピアノソナタ21番《ワルトシュタイン》
交響曲3番《英雄》(1804)、ピアノソナタ23番《熱情》(1805)
とざっとこんな具合だが、かなり数は限られる。この中での最大傑作は「英雄」
だろうか。
 ベートーベンの1800年までの作品で聴かれるのは、ピアノソナタの「悲
愴」などを別にすれば、一般には希だろう。
 私のクラシック音楽愛読書の一つ「クラシック・ディスク・コレクション30
1」(音楽之友社)の中で、音楽評論家の平野昭氏が、知られざるベートーベン
として1790年代の作品を紹介していて興味深い。顧みられてこなかった17
90年代の作品の数々、その1790年代でも面白い作品が目白押しだというの
である。
 この時代の作品は、ウィーンの音楽界に溶け込むために書いた作品。ウィーン
の音楽界の求めに応じてどんな様式の作品も書けるようになることが、この町で
生きてゆくために肝心なことだったのである。例えば、1796年に作曲した《
ピアノと管弦楽のための五重奏曲》作品16は、モーツアルトのピアノ五重奏曲
(K452)をモデルとして書かれ、全く同じ楽器編成、調性、楽章構成という。
これがウィーンの愛好家による注文であったことが容易に想像できるとも。
 もうひとつ、この時期にベートーベンが書かなければならなかった音楽は、当
時のウィーンで人気を博しているオペラなど、誰でも知っている主題の変奏曲だ
った。ハイベル、パイジェルロ、ヴラニッキー、グレトリー、ジュスマイヤーなど
当時は人気があっても今ではあまり名が残っていない作曲家のオペラ、バレー、
ジングシュピール(音楽劇)の変奏曲を盛んに作っている。ピアノとバイオリン
の二重奏によるモーツアルトの《フィガロの結婚》の〈もし伯爵様が踊るなら〉
や、同じく《魔笛》の〈娘っ子でも女房でも〉、ヘンデルのオラトリオ《ユダス
・マカベウス》の〈勝利の合唱〉の変奏曲もある。
 それに職人的音楽家としての仕事もしていて、貴族の家族が演奏して楽しむ作
品も若い時は作っている。1796年頃作曲された《フルート、バイオリンとピ
アノのためのセレナ−ド》もそれだという。
 その他、若い時代の作品で興味が引かれるのは、《二本フルートのためのメヌ
エットト長調魔笛》、《ホルンソナタへ長調》、《オーボエ、三本のホルンとフ
ァゴットのための五重奏曲》などとか。
 楽聖の前史時代の作品をめぐることも、またクラシック音楽の楽しみと言えよ
う。
                   UNCLE TELL
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