######################################################################
  アンクルのクラシック夜話         2004/03/15(毎月1・15日発行)    
                                         uncletell@cool.ne.jp 
   
   クラシックの音楽家や作品のエピソードを中心に読みものとしても
  ポピュラーな話題をお送りします
      
  http://uncletell.cool.ne.jp/melup.htm 
######################################################################
===[PR]=真摯におすすめ出来る製品です!================================ 
 蜜蜂のプロポリスに対し、スズメ蜂が集団の生命を守る為に集める驚くべき
 抗菌・抗酸化・免疫作用を持つ野草のエキスから精製した健康茶とスキンケ
 ア・ヘアケア製品です

 ハーブティ「緑の天使」は、腸内細菌を活性化、ドロドロ血液をサラサラに
 糖尿病の尿の匂いが消えた、偏頭痛がしなくなったという報告も。
 プリミーナ天使のつぼクリームはアトピー・花粉症のかゆみに、さまざまな
 皮膚の痛み・かゆみ・こり・こわばり・しびれ・打ち身・冷えに抜群。
、自然の不可思議なパワー・ミラクルハーブティ”緑の天使”と天使のつぼク
 リームはアンクルの友人、くま先生の健康ショップ(有)プリティ・ミミの
 製品です。問合せ先:http://unkuma.cool.ne.jp/ 
---------------------------------------------------------------------       

   メンデルスゾーン/バイオリン協奏曲ホ短調
  
  憂愁とロマンチズムと、メンデルスゾーンのこの曲、とりわけ冒頭の部分を
聴くと、特にさしたることはないのだか、青春のころのうづくようなむせるよ
うな郷愁懐古の念にとらわれる。読者のK子さんは、実らなかった若かりし頃
のせつない悲恋が蘇って来ると言う。このように多くの人の青春の思い出につ
ながっている曲かもしれない。
 前回、メンデルスゾーンは一般にはだんだん聴かれなくなるのではないかと
書いたがこの曲は別、メンデルスゾーンと言えば、誰しも先ずこの曲を思い浮
かべるような有名な曲、不朽の名作である。音楽通の間では”メンコン”とい
う愛称で親しまれ、ベートーベンやブラームスのコンチェルトと合わせ、三大
バイオリン協奏曲、あるいはチャイコフスキーのものも合わせ四大バイオリン
協奏曲とされている。チャイコフスキーの曲とカップリングされたレコードや
CDも多く、その場合は”メンチャイ”という呼び方も。
 ベートーベンのバイオリン協奏曲とこの曲を比較して、ベートーベンの曲は
男性的、メンデルスゾーンのものは女性的だと評した音楽家がいるという。音
楽評論家の志鳥栄八郎さんは、この評を必ずしも全面的は肯定出来ないが、あ
る程度この曲の性格の核心をついてるし、またそれぞれの曲の占める位置をた
くみに言い当てていると言っている。
 ところでメンデルスゾーンのこの協奏曲では、曲がスタートしてすぐもう2
小節目にバイオリンの独奏がはじまってしまう。多くのバイオリン協奏曲では
普通、先ずオーケストラによる主題呈示があり、それから独奏バイオリンが登
場するというかたち。これは、全三楽章を切れ目なしに演奏するようにしたこ
とと合わせ、当時としては斬新な手法で、このスタイルは以後の作曲法のひと
つの流れになったとか。
 メンデルスゾーンがこの曲の着想を思いついたのが、1838年の29歳の
とき、しかし完成したのは6年後の1844年。初演は翌年の1845年、し
かし過労で健康を損ね、自分で指揮を執ることは出来なかった。そして2年後
の1847年、38歳の若さで世を去った。
                   UNCLE TELL
------------------------------------------------------------------------
 前回号のメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲ニ短調に関連して、Fさんから
掲示板への書き込みをいただきましたので、その一部を紹介します。
 −−現在、一般的な評価はメンデルスゾーンよりシューベルトの方が高いよ
うに思いますが、私はメンデルスゾーンの方が好きです。クラシックというと
音楽に深い精神性を求める傾向が強いように思いますが(そういう観点で見る
とメンデルスゾーンの音楽は軽いのかもしれません)、彼のストレートで自然
な表現は「音を楽しむ」という点で他の誰にも書けなかった美しさがあると思
います。メンデルスゾーンの音楽が広く聴かれなくなったのは19世紀後半〜20
世紀前半のユダヤ人差別によるところが大きくが大きく、彼がもしユダヤ人で
なかったら今でももっと広く聴かれていたことと思います。−−
----------------------------------------------------------------------
  西欧人のユダヤ嫌いという感覚は、日本人にはなかなか理解できないものと
も思いますが、ヒトラーの行った愚行、特にMを頭文字に持つユダヤ系音楽家
の作品演奏禁止令で、この不朽の名曲、メンデルスゾーンのバイオリンソナタ
も演奏差し止めに。しかし、ドイツの音楽家や愛好家はこれに猛烈に反抗し、
作曲者メンデルスゾーンの名前を伏せるということで、ナチス政府も演奏を黙
認せざる得なかったというエピソードが残っているとか。
---------------------------------------------------------------------- 
「アンクルのクラシック夜話」のバックナンバーは次のURLを。
 http://uncletell.cool.ne.jp/melup.htm 
 私が発行しているもうひとつのメルマガ「千曲川通信」のバックナンバー 
 http://uncletell.cool.ne.jp/melup.htm 
=====================================================================
 「風は森はともだち」アンクルのホームページへぜひお越し下さい。アンク
ルの発行しているメールマガジンのバックナンバーがそろってるほか、アンク
ルが実地に取材し写真構成した「信濃路温泉ぶらり!」「信濃路の小さな素敵
店・宿・美術館」信濃の手仕事・伝統文化を紹介する「信濃路散歩」など信州
の情報と魅力がいっぱい。掲示板もありますのでご来訪をお待ちしています。
 http://uncletell.cool.ne.jp
=======================================================================
 私の友人の伊藤美郷さんが「信濃は真ん中、~~~私はアジアのミュージシャン」
というメールマガジンを出しました。ぜひ購読を!
 伊藤美郷さんは日本の代表的なシタール奏者の伊藤公朗さんの奥さんで、シン
ガー&タンブーラ奏者です。登録は:http://www.mag2.com/m/0000121941.htm
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
 ●発行責任者:UNCLE TELL 
 ●ご意見・感想・質問などは掲示板へ: 
  http://www.idsmall.com/cgi/MKRES/mkres2.cgi?uncle 
  メールは:uncletell@cool.ne.jp 
 ●ホームページ:http://uncletell.cool.ne.jp/ 
 ●このメールマガジンは、インターネットの本屋さん「まぐまぐ」を利用 
  して発行しています。(http://wwww.mag2.com) 
 ●マガジンID:00000040338 
 ●登録と解除:http://www.mag2.com/m/0000040338.htm 
---------------------------------------------------------------------- 
 頂いたメールは掲示板また文中で紹介することがあります。匿名、不掲載希 
望の場合はその旨明記下さるようお願いします。  
====================================================================== 









inserted by FC2 system