###################################################################### アンクルのクラシック夜話 2004/01/15(毎月1・15日発行) uncletell@cool.ne.jp クラシックの音楽家や作品のエピソードを中心に読みものとしても ポピュラーな話題をお送りします http://uncletell.cool.ne.jp/melup.htm ###################################################################### ===[PR]=真摯におすすめ出来る製品です!================================ 蜜蜂のプロポリスに対し、スズメ蜂が集団の生命を守る為に集める驚くべき 抗菌・抗酸化・免疫作用を持つ野草のエキスから精製した健康茶とスキンケ ア・ヘアケア製品です ハーブティ「緑の天使」は、腸内細菌を活性化、ドロドロ血液をサラサラに 糖尿病の尿の匂いが消えた、偏頭痛がしなくなったという報告も。 プリミーナ天使のつぼクリームはアトピー・花粉症のかゆみに、さまざまな 皮膚の痛み・かゆみ・こり・こわばり・しびれ・打ち身・冷えに抜群。 、自然の不可思議なパワー・ミラクルハーブティ”緑の天使”と天使のつぼク リームはアンクルの友人、くま先生の健康ショップ(有)プリティ・ミミの 製品です。問合せ先:http://unkuma.cool.ne.jp/ --------------------------------------------------------------------- ベートーベン「ラズモフスキー四重奏曲」 私が最初に購入したベートーベンの弦楽四重奏曲のレコードとして思い出深 い。学校を卒業、会社は入って一、二年の頃だった。どのような経緯で買おう と思ったかは覚えていないが、音楽レコード雑誌かなにかの評を読んでだと思 う。往年のバリリ四重奏団演奏のキング=ウエストミンスター盤だった。それ 以来、この「ラズモフスキー四重奏曲」、または「ラズモフスキーセット」と 呼ばれる第7番、第8番、第9番の3曲を、どのくらい繰り返して聴いたかわ からない。 ベートーベンの四重奏曲の中では、最晩年の何曲に較べれば入りやすい曲、 親しめる曲であるが、最初は私もきっと取っつきにくかっただろう。何回も聴 いていれば、美しい印象的な旋律もたくさん含み、そのことからもとりこにな る。難しい解釈めいたことをいわずとも、純粋にベートーベンのロマンチズム と詩情豊かな曲想を楽しめる曲と思う。ベートーベンのカルテットの入門曲と してもふさわしい。 室内楽は、なかんずく弦楽四重奏曲、とりわけベートーベンの曲は、クラシ ックファンが最後の最後にたどり着く音楽領域のようなこともいう。ベートー ベンの弦楽四重奏曲を特別視することもないのだが、クラシックファンにとっ てはやはり一種聖域的なところがあるのだろう。 これら3曲、第7番ヘ長調 8番ホ短調、9番ハ長調は、1806年(ベー トーベン36歳)の後半の半年間で作られ、パトロンの一人だったラズモフス キー伯爵に献呈されたため、「ラズモフスキー四重奏曲」と呼ばれ、通常、ラ ズモフスキー第1番とか2番、3番といういい方がされている。 ラズモフスキー伯爵は当時、ウイーンに駐在したロシアの大使で、この貴族 の屋敷には当時ヨーロッパ随一といわれた優秀な腕を誇るシュパンツィ弦楽四 重奏団があった。伯爵自身が第二バイオリンを弾くこともあったほどの音楽通 でもあった。これら3曲にはロシア風の旋律が盛り込まれているが、伯爵の要 望だったとも作曲者の好みだった、また伯爵に敬意を表したともいわれるが定 かではない。 第7番は、曲の規模も大きく、気宇壮大にして華麗。チェロの活躍がめざま しく「チェロ四重奏曲」の別称もあり、また「弦楽四重奏曲のエロイカ」など とも称される。初めて聴くと冒頭の部分からして、実に斬新で印象的だ。 第8番、3曲の中で一番陰影に富んで重厚で深い味わいのある作品という評 価。−−しかも内省的で、ゆたかな想像力にあふれ、深い悩みを通して永遠の 希望とあこがれを述べていると、音楽評論家の有坂愛彦氏。 第9番、作曲の当時は第7番、8番とも不評で演奏者にもとまどいがあった というが、この9番の曲は最初から評判が良く人気もあった作品。今日でも< ラズモフスキー>の中でいちばんポピュラーで、弦楽四重奏曲の定番のひとつ になっているとか。曲想は明朗闊達、威風堂々。 3曲とも多くの人に、”ベートーベンってなんてすばらしいんだ”と、感銘 を与える作品に間違いないが、1曲だけ選ぶとしたら私は、2番目の第8番か。 UNCLE TELL ----------------------------------------------------------------------- 「アンクルのクラシック夜話」のバックナンバーは次のURLを。 http://uncletell.cool.ne.jp/melup.htm 私が発行しているもうひとつのメルマガ「千曲川通信」のバックナンバー http://uncletell.cool.ne.jp/melup.htm ===================================================================== 「風は森はともだち」アンクルのホームページへぜひお越し下さい。アンク ルの発行しているメールマガジンのバックナンバーがそろってるほか、アンク ルが実地に取材し写真構成した「信濃路温泉ぶらり!」「信濃路の小さな素敵 店・宿・美術館」信濃の手仕事・伝統文化を紹介する「信濃路散歩」など信州 の情報と魅力がいっぱい。掲示板もありますのでご来訪をお待ちしています。 http://uncletell.cool.ne.jp ======================================================================= 私の友人の伊藤美郷さんが「信濃は真ん中、~~~私はアジアのミュージシャン」 というメールマガジンを出しました。ぜひ購読を! 伊藤美郷さんは日本の代表的なシタール奏者の伊藤公朗さんの奥さんで、シン ガー&タンブーラ奏者です。登録は:http://www.mag2.com/m/0000121941.htm ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●発行責任者:UNCLE TELL ●ご意見・感想・質問などは掲示板へ: http://www.idsmall.com/cgi/MKRES/mkres2.cgi?uncle メールは:uncletell@cool.ne.jp ●ホームページ:http://uncletell.cool.ne.jp/ ●このメールマガジンは、インターネットの本屋さん「まぐまぐ」を利用 して発行しています。(http://wwww.mag2.com) ●マガジンID:00000040338 ●登録と解除:http://www.mag2.com/m/0000040338.htm ---------------------------------------------------------------------- 頂いたメールは掲示板また文中で紹介することがあります。匿名、不掲載希 望の場合はその旨明記下さるようお願いします。 ======================================================================