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  アンクルのクラシック夜話59    2001/10/15(毎月1・15日発行)   
      uncletell@lycos.ne.jp

   クラシックの音楽家や作品のエピソードを中心に読みものとしても
   ポピュラーな話題をお送りします
   
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  ベートーベンと女性達5 ファンニー・ジャンナタ・デル・リオ(1)

 1816年、あの「不滅の恋人」”事件”から4年、ベートーベンは甥のカ
ールをある寄宿舎学校に入れた。ベートーベンは40代半ばに達していた。
ファンニー・ジャンナタ・デル・リオは、その寄宿舎学校の校長の娘。ファン
ニーの父親は著名な教育家であっただけでなく、ベートーベンの音楽の偉大さ
を十分に理解し、一家をあげて彼には好意的だったという。
 特にそのころ20代半ばだった二人の娘にとっては、ヨーロッパに名を聞こ
えた高名な芸術家と個人的につきあえることが大きな喜びであったようだ。
 ベートーベンの方もまた、一時期この一家に深い信頼をよせ、珍しく自分の
過去の一端を打ち明けたりしている。しかし普通ならば、そういったものも、
そのときだけの話しとしてやがて忘れられてしまったに違いない。それらの会
話が、100年、150年を経た今もいきいきと伝えられるのは、ファンニー
が付けていた日記のおかげである。そして、ファンニーは恐らくベートーベン
に恋していたのではとされる。
 「不滅の恋人」との恋愛のの破局(ちょっと語弊はあるが)で、”失意の人”
となっていたベートーベンが、このことに気づいていたかはわからない。その
上皮肉にも、彼が多少とも好意を見せたのは二歳違いの妹のナンシーの方だっ
た。姉のファンニーよりも彼女の方が美人だったからしい。あるいはナンシー
にはすでに婚約者がいるという安心感からだったもしれない。としても、ベー
トーベンの恋の遍歴の対象者の肖像画をみるとみな美人である。
 ベートーベンは無骨な容貌とはうらはらに、相当な面食いだったのは間違い
ないようだ。                 (つづく)
                            UNCLE TELL
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 「アンクルのクラシック夜話」バックナンバータイトル
 
 ・#59・ベートーベンと女性達5 ファンニー・ジャンナタ・デル・リオ(1)
 ・#58・運動会の音楽
 ・#57・”つべこべいわずにベートーベン”その4
     「モーツアルトの時代とベートーベンの時代2」
 ・#56・”つべこべいわずにベートーベン”その3
      「モーツアルトの時代とベートーベンの時代1」
 ・#55・”つべこべいわずにベートーベン”その2
      「ベートーベンは、長男?」
 ・#54・”つべこべいわずにベートーベン”その1
      「ベートーベンは、長男?」
 ・#53・20年ぶり、バルトークのカルテット
 ・#52・夭折の天才・アリアーガの弦楽四重奏曲3曲
 ・#51・グレッキ:交響曲第3番<悲歌のシンフォニー>作品36
 
 ・#50・ベ−ト−ベンと女性達3 ”出来れば唇にキスを.....”
 ・#49・チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(3)
 ・#48・チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(2) 
 ・#47・チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(1)
 ・#46・ベートーベンの死と追悼ミサ・ケルビーニ
 
 ・#45・作家の愛したクラシック
 ・#44・モーツアルトの死とベートーベンの死
 ・#43・無人島へ持っていくCD5枚
 ・#42・コンチネンタルタンゴを聴きませんか?
 ・#41・音楽室の作曲家たち
 
 ・#40・ベートーベン チェロソナタ第3番イ長調 作品69
 ・#39・ベルリオーズのレクイエム
 ・#38・春の祭典
 ・#37・シューベルトはキノコちゃん?
 ・#36・乱雑・不潔の極め付き天才、ベートーベン
 
 ・#35・不器用の天才 ベートーベン
 ・#34・ゆがんでしまったバルトーク 
 ・#33・ベートーベンと女性たち2
      ベートーベン、行きずりの恋?
 ・#32・もうひとつのクロイツエル・ソナタ
 ・#31・ハイドンの頭蓋骨の長き放浪
 
 ・#30・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(3)
 ・#29・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(2)
 ・#28・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(1)  
 ・#27・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(3)
 ・#26・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(2)
 
 ・#25・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(1)
 ・#24・ベートーベンと女性たち1
      マリー・エルデーディ伯爵夫人の場合
 ・#23・ブラームスはお好き?
 ・#22・エリック・サティとドビュッシー
 ・#21・神秘なる聖なるエンヤ!
 
 ・#20・チャイコフスキーとドビュッシー
 ・#19・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(4)
 ・#18・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(3)
 ・#17・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(2)
 ・#16・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(1)
 
 ・#15・グレゴリー聖歌とジュリー・ロンドン
 ・#14・クロイツエル・ソナタ
 ・#13・当世クラシック人気作曲家ベスト30
 ・#12・ラ・フォリア物語
 ・#11・他人の奥さんを散歩に誘ったベートーベン
 
 ・#10・給食の音楽とお掃除の音楽
 ・#09・鼻ぺちゃ先生とシューベルト
 ・#08・ベートーベンの筆談帳より
 ・#07・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(3)
 ・#06・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(2)
 
 ・#05・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(1)
 ・#04・バッハ「トッカータとフーガ」二短調
 ・#03・「ウイリアム・テル序曲」「セヴィリアの理髪師序曲」とロッシーニ
 ・#02・寅さんと島崎藤村とドビュッシー
 ・#01・バッハ「ゴールドベルグ変奏曲」
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