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  アンクルのクラシック夜話48     2001/06/22(毎週金曜日発行)   
                       uncletell@lycos.ne.jp
 
  クラシックの音楽家や作品のエピソードを中心に読みものとしても
  ポピュラーな話題をお送りします
  http://park.millto.net/~uncletell/clap.htm   
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ピーにも効いたという報告もいくつか。肌を清潔にして、肌の炎症を防ぎ、い
やなニオイを消してくれるという作用もあります。このローションは、なによ
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いて先日、週刊誌の取材もありました。
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 あなたの「無人島へもっていくCD5枚」をぜひ教えてください。
 選曲はクラシックでもポピュラーでも自由。また、5枚ではどうして収まら
なければ10枚でも。
 投稿先(アクセス先)は次の掲示板へ(次のアンダーラインをクリック)
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 チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(2)
 
  チャイコフスキーは、フォン・メック夫人と知り合ったその年か、次の年
に結婚しているのである。 さすがバツが悪かったようで、知られるのをなる
べく遅くなるよう工作したり、盛んに言い訳したりしている。
  1877年の5月、モスクワ音楽院の生徒アントニーナ・ミリューコヴァ
から予期せぬラブレターを受け取った。チャイコフスキーは彼女の愛の告白に
心動かされ、同年7月、悲劇的な結婚をする。彼女の強引さに根負けした結果
だが、不覚、良くも考えず不幸を招いたといわれても仕方ない。
 そしてその結婚生活も数日にして、精神的苦痛にさいなまれるのである。チ
ャイコフスキーは、その苦しみをめんめんと手紙に書いてはフォン・メック夫
人に訴えたのである。
 メック夫人は内心、彼の結婚には嫉妬を覚えていたが、新婚旅行に出かけた
彼にあてた手紙は、結婚を祝福するものだった。
 フォン・メック夫人は2年後に告白している。
 「あの女のそばで、あなたが不幸にしていらしたのは、うれしいことでした
..。あなたを幸せにできないあの女をわたしは憎みました。けれども、あの
女といることにあなたが幸福を感じていたのなら、その100倍もあの女を憎
んだことでしょう。わたしだけのものを、あの女に盗られたように感じたので
す。だれよりもあなたを愛し、世界中のなによりもあなたを大切に思っており
ました。わたしだけのあなたと思うのも当然です。」
 妻に対する憎悪、神経の衰弱、思いあまっての自殺、チャイコフスキーの不
幸な結婚は、アントニーナが男から男へと渡り歩いて不義の子を生み、やっと
離婚が認められるまで続くのである。
 フォン・メック夫人は、アントニーナに対する彼の罪の意識を軽くしようと
慰めの手紙を送るのであった。
 こうして二人の文通の親しい交際は、1890年まで続くのである。
 二人が同じ視界に相手を認めたこと、直接出会ったことがなかったというこ
とではないようだ。しかし偶然顔を会わせても軽く会釈するだけで、口をきく
ことはなかったという。              (つづく)
                   UNCLE TELL  
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 「フォン・メック夫人」をキーワードにヤフーを検索したら、83件あると
表示されました。今回もその内の三つを紹介。なお、私の夜話20「チャイコ
フスキーとドビュッシー」も載っていました。
 
 偉大なる作曲家たち、チャイコフスキー
 http://village.infoweb.ne.jp/~fwhf5287/artist.htm
 
 恋人たちの曲/悲愴
 http://www.joinac.com/movie/list/223a_11e.html
 クラランのチャイコフスキー
 http://www.asahi-net.or.jp/~RD6Y-TKB/Tchaikovsky.html
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「アンクルのクラシック夜話」の読者数が今週で1,000名を越えました。
どうもありがとうございます。バックナンバーは次のURLを
 http://park.millto.net/~uncletell/YAWAB.html
 私が発行しているもうひとつのメルマガ「千曲川通信」のバックナンバー
 http://park.millto.net/~uncletell/chikumab.html
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 私の発行している「アンクルのクラシック夜話」の各号の内容が、私自身が登
録したわけではないのですがヤフーやグーなど検索エンジンに掲載されています。
モーツアルトやベートーベンというようなおおざっぱのキーワードでは多すぎて
見つけるのが大変ですが、次のようなキーワードで入力したら最初から2、3ペ
ージまでに載っていました。(無論、「アンクルのクラシック夜話」やUNCL
E TELLでも出てきます)
 クロイツエル・ソナタ、クロード・ドビュッシー、モーツアルト毒殺、マリー
・エルディーディ、音楽室の作曲家、ラ・フォリア、ブラームスはお好き?、グ
レゴリー聖歌、ベートーベンの筆談帳、ゴールドベルグ変奏曲、ベートーベン「
不滅の恋人への手紙」、セヴィリアの理髪師序曲、ハイドンの頭蓋骨、ベルリオ
ーズのレクイエム、ベートーベン チェロソナタ第3番
 どうぞ一度試してみてやって下さい。
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 ●発行責任者:UNCLE TELL
 ●ご意見・感想・質問などは掲示板へ:
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  メールは:uncletell@lycos.ne.jp
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 ●このメールマガジンは、インターネットの本屋さん「まぐまぐ」を利用
  して発行しています。(http://wwww.mag2.com)
 ●マガジンID:00000040338
 ●登録と解除:http://www.mag2.com/m/0000040338.htm
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 頂いたメールは掲示板また文中で紹介することがあります。匿名、不掲載希
望の場合はその旨明記下さるようお願いします。 
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 「アンクルのクラシック夜話」バックナンバータイトル
 
 ・#47・チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(2) 
 ・#47・チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(1)
 ・#46・ベートーベンの死と追悼ミサ・ケルビーニ
 
 ・#45・作家の愛したクラシック
 ・#44・モーツアルトの死とベートーベンの死
 ・#43・無人島へ持っていくCD5枚
 ・#42・コンチネンタルタンゴを聴きませんか?
 ・#41・音楽室の作曲家たち
 
 ・#40・ベートーベン チェロソナタ第3番イ長調 作品69
 ・#39・ベルリオーズのレクイエム
 ・#38・春の祭典
 ・#37・シューベルトはキノコちゃん?
 ・#36・乱雑・不潔の極め付き天才、ベートーベン
 
 ・#35・不器用の天才 ベートーベン
 ・#34・ゆがんでしまったバルトーク 
 ・#33・ベートーベンと女性たち2
      ベートーベン、行きずりの恋?
 ・#32・もうひとつのクロイツエル・ソナタ
 ・#31・ハイドンの頭蓋骨の長き放浪
 
 ・#30・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(3)
 ・#29・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(2)
 ・#28・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(1)  
 ・#27・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(3)
 ・#26・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(2)
 
 ・#25・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(1)
 ・#24・ベートーベンと女性たち1
      マリー・エルデーディ伯爵夫人の場合
 ・#23・ブラームスはお好き?
 ・#22・エリック・サティとドビュッシー
 ・#21・神秘なる聖なるエンヤ!
 
 ・#20・チャイコフスキーとドビュッシー
 ・#19・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(4)
 ・#18・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(3)
 ・#17・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(2)
 ・#16・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(1)
 
 ・#15・グレゴリー聖歌とジュリー・ロンドン
 ・#14・クロイツエル・ソナタ
 ・#13・当世クラシック人気作曲家ベスト30
 ・#12・ラ・フォリア物語
 ・#11・他人の奥さんを散歩に誘ったベートーベン
 
 ・#10・給食の音楽とお掃除の音楽
 ・#09・鼻ぺちゃ先生とシューベルト
 ・#08・ベートーベンの筆談帳より
 ・#07・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(3)
 ・#06・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(2)
 
 ・#05・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(1)
 ・#04・バッハ「トッカータとフーガ」二短調
 ・#03・「ウイリアム・テル序曲」「セヴィリアの理髪師序曲」とロッシーニ
 ・#02・寅さんと島崎藤村とドビュッシー
 ・#01・バッハ「ゴールドベルグ変奏曲」
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