######################################################################
  アンクルのクラシック夜話47     2001/06/15(毎週金曜日発行)   
                       uncletell@lycos.ne.jp
 
  クラシックの音楽家や作品のエピソードを中心に読みものとしても
  ポピュラーな話題をお送りします
     
######################################################################
===[PR]===============================================================
 スズメバチが教えてくれた森の”魔法の水”から作ったスキンケアローショ
 
 UNCLEの友人、クマ先生こと守屋さんが信州木曽山中の山野草のエキス
から長年の研究の結果、ヘアトリートメントと合わせ、開発精製したスキンケ
アローションです。100%植物抽出の天然成分が優しく働き、安全に手軽に
お肌を若返らせスベスベにします。不思議ともいえるすばらしい保湿力は乾燥
肌、カサカサ肌、あれ肌に抜群の効果、そしてシミ、シワ、ニキビにも。アト
ピーにも効いたという報告もいくつか。肌を清潔にして、肌の炎症を防ぎ、い
やなニオイを消してくれるという作用もあるようです。ローションは、なによ
り自然でとてもよい香りがします。この森の神秘、”魔法の水”について先日
、週刊誌の取材もありました。
  http://www.premimi.com/
========================================================================
 あなたの「無人島へもっていくCD5枚」をぜひ教えてください。
 選曲はクラシックでもポピュラーでも自由。また、5枚ではどうして収まら
なければ10枚でも。
 投稿先(アクセス先)は次の掲示板へ(次のアンダーラインをクリック)
 http://www80.tcup.com/8013/uncletell.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(1)
 チャイコフスキーのことを語る時、必ずといって出てくるのが富豪の未亡
人とフォン・メック夫人との交際。ドビュッシー編(夜話20、28〜30)
のところでも少し触れたが、この二人の関係をあたたかい友情と見るべきか 
激しい恋愛とみるべきか、そのところは大変微妙であるという。
 二人は、時に激しい内容の手紙のやりとりを頻繁にしながらも、これも前
に書いたとおり、直接会って親しく語りあったことは一度もなかった。電話
もない時代だから、相手の声を聴くことも生涯なかった。心や情が通いあえ
ばえば相手に会いたいと願うのは人として自然の理だと思うのだが、遠くに
いたわけでもないのに、互いに強い自制を課すという、まことに世にも希な
つきあいかた方をしたものである。
 現在残っている二人の手紙を読むと、とても単なる友愛関係とは思えない
ようなところがたくさんあるという。例えば、1877年3月にフォン・メ
ック夫人が出した手紙の一節。
 「私は、これまであなたにお目にかかりたいと考えたことがありました。
今では、私があなたに惹かれれば惹かれるほど、あなたにお会いすることが
こわくなってまいりました。これから先、何かの偶然で二人がバッタリと顔
を合わせることがあったとしたら、おそらく私は、そ知らぬ顔をして通りす
ぎるなどということは出来ないと思います。私は、あなたに手を差し伸べる
でしょうが、きっとひとことも口をきかず、ただ手を振って別れるでし
ょう。今の私の気持ちとして、私は遠く離れてあなたのことを思い、あなた
の音楽の中に、あなたを聴いたりしていたいのです。」
 この手紙の内容を見ると、この二人の間が完全にプラトニックなもので、
そうしたプラトニックな関係を望んだフォン・メック夫人の気持ちがよくわ
かる。
 しかし、別のフォン・メック夫人の手紙を見ると、「あなたからのお手紙
のない時の寂しさ、そして今、こうしてあなたの手紙を手にしている時の幸
福な気持ち、わかっていただけるでしょうか。」といった、文面の手紙は深
く愛しあっていなければ表現できないもの。こうして、二人の間は日増しに
深まっていった。             (つづく)
                  UNCLE TELL 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「フォン・メック夫人」をキーワードにヤフーを検索、83件あると表示。
その内の三つを紹介。なお、私の夜話20「チャイコフスキーとドビュッシ
ー」も表示されました。
 
 小さなチャイコフスキー館・チャイコフスキーの生涯(詳細)より
 http://plaza26.mbn.or.jp/~ya_ando/life1.html
 
 チャイコフスキーの生涯
 http://village.infoweb.ne.jp/~fwke2082/syogai.htm
 
 エオリアンハープVol17・作曲家の気になるお話
 http://www.pastelnet.or.jp/users/gyoken/ahps/aeopv17.htm
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「アンクルのクラシック夜話」のバックナンバー
 http://park.millto.net/~uncletell/YAWAB.html
 私が発行しているもうひとつのメルマガ「千曲川通信」のバックナンバー
 http://park.millto.net/~uncletell/chikumab.html
---------------------------------------------------------------------
 私の発行している「アンクルのクラシック夜話」の各号の内容が、私自身が登
録したわけではないのですがヤフーやグーなど検索エンジンに掲載されています。
モーツアルトやベートーベンというようなおおざっぱのキーワードでは多すぎて
見つけるのが大変ですが、次のようなキーワードで入力したら最初から2、3ペ
ージまでに載っていました。(無論、「アンクルのクラシック夜話」やUNCL
E TELLでも出てきます)
 クロイツエル・ソナタ、クロード・ドビュッシー、モーツアルト毒殺、マリー
・エルディーディ、音楽室の作曲家、ラ・フォリア、ブラームスはお好き?、グ
レゴリー聖歌、ベートーベンの筆談帳、ゴールドベルグ変奏曲、ベートーベン「
不滅の恋人への手紙」、セヴィリアの理髪師序曲、ハイドンの頭蓋骨、ベルリオ
ーズのレクイエム、ベートーベン チェロソナタ第3番
 どうぞ一度試してみてやって下さい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ●発行責任者:UNCLE TELL
 ●ご意見・感想・質問などは掲示板へ:
  http://www80.tcup.com/8013/uncletell.html
  メールは:uncletell@lycos.ne.jp
 ●ホームページ:http://park.millto.net/~uncletell/
 ●このメールマガジンは、インターネットの本屋さん「まぐまぐ」を利用
  して発行しています。(http://wwww.mag2.com)
 ●マガジンID:00000040338
 ●登録と解除:http://www.mag2.com/m/0000040338.htm
----------------------------------------------------------------------
 頂いたメールは掲示板また文中で紹介することがあります。匿名、不掲載希
望の場合はその旨明記下さるようお願いします。 
======================================================================
 「アンクルのクラシック夜話」バックナンバータイトル
 
 ・#47・チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛と友情と挫折(1)
 ・#46・ベートーベンの死と追悼ミサ・ケルビーニ
 
 ・#45・作家の愛したクラシック
 ・#44・モーツアルトの死とベートーベンの死
 ・#43・無人島へ持っていくCD5枚
 ・#42・コンチネンタルタンゴを聴きませんか?
 ・#41・音楽室の作曲家たち
 
 ・#40・ベートーベン チェロソナタ第3番イ長調 作品69
 ・#39・ベルリオーズのレクイエム
 ・#38・春の祭典
 ・#37・シューベルトはキノコちゃん?
 ・#36・乱雑・不潔の極め付き天才、ベートーベン
 
 ・#35・不器用の天才 ベートーベン
 ・#34・ゆがんでしまったバルトーク 
 ・#33・ベートーベンと女性たち2
      ベートーベン、行きずりの恋?
 ・#32・もうひとつのクロイツエル・ソナタ
 ・#31・ハイドンの頭蓋骨の長き放浪
 
 ・#30・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(3)
 ・#29・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(2)
 ・#28・クロード・ドビュッシーの女性遍歴(1)  
 ・#27・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(3)
 ・#26・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(2)
 
 ・#25・モーツアルト毒殺(?)の新犯人(?)(1)
 ・#24・ベートーベンと女性たち1
      マリー・エルデーディ伯爵夫人の場合
 ・#23・ブラームスはお好き?
 ・#22・エリック・サティとドビュッシー
 ・#21・神秘なる聖なるエンヤ!
 
 ・#20・チャイコフスキーとドビュッシー
 ・#19・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(4)
 ・#18・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(3)
 ・#17・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(2)
 ・#16・ロマンチック&センチメンタルクラシック選(1)
 
 ・#15・グレゴリー聖歌とジュリー・ロンドン
 ・#14・クロイツエル・ソナタ
 ・#13・当世クラシック人気作曲家ベスト30
 ・#12・ラ・フォリア物語
 ・#11・他人の奥さんを散歩に誘ったベートーベン
 
 ・#10・給食の音楽とお掃除の音楽
 ・#09・鼻ぺちゃ先生とシューベルト
 ・#08・ベートーベンの筆談帳より
 ・#07・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(3)
 ・#06・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(2)
 
 ・#05・ベートーベンの「不滅の恋人への手紙」より(1)
 ・#04・バッハ「トッカータとフーガ」二短調
 ・#03・「ウイリアム・テル序曲」「セヴィリアの理髪師序曲」とロッシーニ
 ・#02・寅さんと島崎藤村とドビュッシー
 ・#01・バッハ「ゴールドベルグ変奏曲」
---------------------------------------------------------------------------- 
 
 
 
 
  
inserted by FC2 system