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  アンクルのクラシック夜話43     2001/05/18(毎週金曜日発行)   
                       uncletell@lycos.ne.jp
 
  クラシックの音楽家や作品のエピソードを中心に読みものとしても
  ポピュラーな話題をお送りします
     
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 無人島へ持っていくCD5枚
 
 もし、ロビンソン・クルーソーのように無人島に島流しにされ、そこで、孤
独の一生を送らねばならなくなったとしても、この音楽とこのレコードさえあ
れば、私の心は常に満足と平和とを見失うことはあるまい−−−そうした座右
の愛盤をディスコフィルなイギリス人たちは、「私のデザート・アイランド・
レコード」と呼んでいるという...。これは雑誌「レコード芸術」に昔載っ
ていた音楽評論家、高木保男さんの文章の一部。これで私は、デザート・アイ
ランドレコードといういい方を知ったのだが、私が前、出入りしていたクラシ
ックの掲示板、SIG(シグ)でも、時にこうした話題で大いに盛り上がった
ものである。
 いろいろな人の無人島へ持っていくレコード・CDのアップを読むのは実に
興味しんしんで楽しく、ふんふんと感心することしきりだった。もっともその
CDは別にクラシックには限らないのだが。
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 1.ベートーベン ピアノソナタ第30番ホ長調作品109
          ピアノソナタ第31番イ長調作品110
          ピアノソナタ第32番ハ短調作品111
 
   ウィルヘルム・バックハウス(ピアノ)(FIC・1966)
 
    私の一番好きなベ−ト−ベンのピアノソナタ。後期の三大ソナタと
   呼ばれる。あるベートーベン研究家によれば、この三つのソナタは、
   彼の有名な”不滅の恋人”アントニー・ブレンターノへの追憶の悲歌
   だともいうのである。
    なお科学的実証的調査を踏まえた最新の研究成果によれば、長年謎
   だった彼の”不滅の恋人”は90%以上の確率を持って、アントニー
   ・ブレンターノということになっているようだ。
     夢みるようなこころに浸みいるような郷愁のメロディではじまる作
   品109。作品110は自分の失われた恋人への嘆きを歌っていると
   も。
    第3楽章の哀切極まりない<嘆きのアダ−ジョ>には、胸を締め付
   けられる。ベートーベンの果てない哀しみが...。
  2.ベートーベン 弦楽四重奏曲第16番ヘ長調作品135
           弦楽四重奏曲第 4番ハ短調作品18−4
    ハイドン   弦楽四重奏曲第17番ヘ長調作品3−5「セレナード」
 
    バリリ四重奏団(東芝EMI・1957)
 
    バリリ四重奏団が1957年に来日、ラジオ東京(TBS)に録音し
   た貴重なライブの世界初にCD化盤とか。
    16番作品135は、まとまった作品としては生涯最後のもので遺作
   ともいえるものである。曲の感じは13・14・15番に比べたら規模
   も小さく、むしろ軽い感じかもしれない。しかしその枯れ切った味わい
   ・芸術の深みはつきることがない。私は、この曲を聴いていると涙がボ
   ロボロ出てきてしょうがない時がある。この曲の下を、誰が冗談言い合
   ってふざけながら通れようかと.. 思い入れで感じてしまう。
    第4番はベートーベンのハ短調の曲の一つ。最初の出だしなどあの憂
   愁のブラームスのよう...。
    ハイドンの曲は、同じバリリの当日の演奏項目。有名なセレナードが
   入っている曲。このデスクはモノラルなのだが、そんなことを感じさせ
   ないほど魅力にあふれている。なおバリリのあいさつの肉声も終わりに
   入っている。
 
 3.ショスタコーヴィッチ  弦楽四重奏曲全集
               第1番〜第15番・弦楽八重奏のための二
               つの小品
  
   ボロデイン弦楽四重奏団(BMG)
 
    6枚組だが同じCDセットに入っていて、1枚だけ取り出して持って
   行くというのも現実的でないので一緒に上げた。全16曲がびっしり6
   枚の中に入っている。バルト−クも同じかも知れないが、ショスタコ−
   ヴィッチの音楽を聴いてこころが癒されるかわわからない。むしろある
   批評家がいうように、こころがふるえる、あるいはこころがえぐられる
   ものだろう。
 
  
 4.モーツアルト 弦楽五重奏曲第3番ハ長調K.515
           弦楽五重奏曲第5番ニ長調K.593
 
    バリリ四重奏団&W.ヒューブナー(第2ビオラ)
   (ウエストミンスター1953〜1954)               
 
    オールドファンには懐かしいキング・ウェストミンスターレーベルの
   CD復刻盤の一つ。ト短調の第4番もいいが、作品的な深み風格は第3
   番の方がという評価も。モノラルだがバリリの演奏はなんとも青空に浸
   みいるように清浄で美しい。
 
 5.バッハ    管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
          ブランデンブルグ協奏曲第3番ト長調BWV1048
          ブランデンブルグ協奏曲第4番ト長調BWV1049
          ブランデンブルグ協奏曲第5番ニ長調BWV1050
 
   パブロ・カザルス指揮マールボロ音楽祭管弦楽団(ソニー・1964
   〜1966)
 
    おなじみ管弦楽組曲、ブランデンブルグ、別々にCDをを二、三持
   っているのだが、両方を一緒に聴けるということで これを選択。
    パブロ・カザルスはチエロの大家、大指揮者であるのはむろん、無
   伴奏チェロ組曲などバッハの音楽の復活には偉大な功績があった人。
 
                    UNCLE TELL
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 室内楽が好きなので、またベートーベンが好きなのでこんな選曲になりまし
た。無人島へ持っていくCDといってもずうと固定というものではないでしょ
うし、その人それぞれのの時代時代で変わってもいくものでしょう。
 
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 読者のみなさんの「無人島へもっていくCD5枚」をぜひ教えてください。
もちろん選曲はクラシック音楽にかぎらず自由。また、5枚ではどうして収ま
るらなければ10枚でも。
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 と果実、石仏、風、植物誌、モーツアルト、ベートーベン、温泉、歴史散歩
 とルポ、そしてモノローグ、ノスタルジーとロマンと安らぎと...
 心から心へのエッセイメールマガジンをめざします... 
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