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  UNCLE'S                   uncletell@lycos.ne.jp
    「千曲川通信」#53          2001/06/25(毎月曜日発行)
 ”信濃なる千曲の川の細石(さざれし)も  君し踏みてば
  玉と拾はむ”(万葉集)
 みすずかる信濃は、千曲川河畔から発信、なつかしきたべものたち、野の花
 と果実、石仏、風、植物誌、モーツアルト、ベートーベン、温泉、歴史散歩
 とルポ、そしてモノローグ、ノスタルジーとロマンと安らぎと...
 心から心へのエッセイメールマガジンをめざします... 
 http://park.millto.net/~uncletell/chikup.htm
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 お・知・ら・せ
 いつも「千曲川通信」をお読みいただきありがとうございます。おかげさま
で発刊以来52週(すなわち1年)を迎えました。これを機に、また別のメー
ルマガジンを発刊予定していることもあり、「千曲川通信」は隔週(月2回)
発行に変更を予定しています。よろしくお願いいたします。
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 とんでもない温泉
 
 小説家エッセィスト清水義範氏の作品に「秘湯中の秘湯」というのがある。
日本全国各地の秘湯中の秘湯を紹介しているのだが、実はこれは秘湯というよ
りとんでもない温泉ばかりなのである。
 秋田県にあるという風呂湯温泉は、よく蛇も入りにきていて、時には湯船が
蛇で覆われていて、その蛇をかき分けて入らなければならない。
 山形県の迷子谷温泉というところは、谷底にあるという露天風呂へ行くのは
いいのだが、行きはよいよい、帰りは怖い。山道が複雑に入りくんでいて迷子
になり、宿に容易にたどり着けない。
 宮城県にあるという死急(しにいそぎ)温泉には、その名前にもぎょっとす
るが、温泉成分にかなり強度の硫酸を含んでいて、長時間入っていると体が溶
けてしまう。慣れた人でも1分がせいぜい。よく見ると湯面には昆虫や小動物
の死骸が。宿のすぐ横はごていねいに墓場になっている。
 福島県の湯気蒸(ゆげむし)温泉というところは、ちょっと道路工事をする
とそこから高温の温泉が噴出するというほど。そのすごい噴出量のため街全体
が湯気のモヤにすっぽり覆われている。
 群馬県の空中(くうちゅう)温泉は傑作である。この温泉の湯船は文字通り
高い空中にある。杉の巨木の最初の枝の窪(くぼ)みに温泉がわき出している。
温泉客は木にかけられたハシゴを登って湯に入る。見晴らしのよい空中の温泉
の味わいは格別とか。
 山梨県の極道(ごくどう)温泉は、その昔の信玄の隠し湯のひとつ。鉄砲傷
に抜群の効能があり、この湯に浸かっていると体にめり込んだ銃弾も体外に排
出されるという。故にこの温泉は当世では一般人には用はなく、もっぱらその
筋専用御用達の温泉ゾーンなのである。
 わが長野県には泥沼化(どろぬまか)温泉というのがある。泥の温泉なのだ
が、泥は泥でも底無しの泥沼温泉。そのままではズブズブと入っていってしま
い二度と地上の空気を吸うことはできない。そのため入浴客は腰から脇の下に
ロープをしばりつけ、湯の際の木にしっかり結びつける。なお足首にロープを
結んだりするともう大変。逆さづりになって復元することは無理になるという。
木に結び付けられたロープを切るなどは御法度。
 ところでこの温泉は、長野電鉄寝返(ねがえ)り駅からバス30分、土肥中
(どいなか)から道に迷ってあてどなくさまようこと2時間にのところにある
という。JR長野駅をターミナルとする長野電鉄などと書いてあるので、思わ
ず地図帳も持ってきてまじめに探してしまった。無論、寝返駅という駅は長野
電鉄には存在しないし、従ってこれらの温泉が作者の空想の温泉、温泉のパロ
ディ版だということがわかる。
 そのほか大都会の真ん中に湧出した恥晒(はじさらし)温泉(愛知県)、
シャワーのように温泉の雨が降る湯雨(ゆあめ)温泉(大分県)
 北極に近いシベリアにあるオユ湖温泉というのは、湖全体が温泉というすご
さ。それぞれの温泉には温泉ガイドブックのように、交通・泉質・効能・宿も
面白おかしく紹介されていて楽しめる。
                     UNCLE TELL
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 ”秘湯中の秘湯”をヤフーを検索してみました。清水義範氏の「秘湯中の秘
湯」も載っていました。
 http://www24.cds.ne.jp/~tktsuru/syokof/syosetuf/simizu_y.htm
 
 清水義範氏のファンサイト
 永遠の清水義範
 http://homepage1.nifty.com/eien/
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  ”クラシック音楽というと、なじみが薄いように思われるかもしれまれ
  ませんが、そんな方にこそこのメルマガをどうぞ。音楽家や曲にまつわ
  る魅力的なエピソードが綴られているので、クラシックが身近に感じら
  れます...”(【デジろぐ】秀作ホームページ・メールマガジンの紹
  介文より)
  
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 「千曲川通信」バックナンバータイトル
 
#53・とんでもない温泉
#52・軽井沢
#51・新田町由来(3)
 
#50・新田町由来(2)
#49・新田町由来(1)
#48・北海道の○○別という地名(4)
#47・多様化
#46・北海道の○○別という地名(3)
#45・北海道の○○別という地名(2)
#44・北海道の○○別という地名(1)
#43・ペットだって太りすぎ..
#42・ペットボトル症候群?
#41・納豆ネバネバ物語3
 
#40・納豆ネバネバ物語2
#39・納豆ネバネバ物語1
#38・特殊化
#37・味噌パンロマン(2)
#36・味噌パンロマン(1)
#35・カレーコンパの思い出
#34・フールプルーフとフェイルセーフ
#33・縄文人のクッキー
#32・変化
#31・”せみの空揚げは美味しい”というお話し
 
#30・源頼朝と善光寺
#29・クルマ
#28・信州名産氷餅?!
#27・信濃なる千曲の川の...
#26・インドりんごはどこからきたの?
#25・りんご 青森VS長野
#24・What is Mackintosh?
#23・江戸時代の伝統を受け継ぐ上田紬
#22・りんごの密の秘密
#21・ちょっとした冒険心と..
 
#20・手食の世界
#19・信州・蜂の子物語
#18・チャンス
#17・粉末ジュース追想
#16・信州・修那羅峠の小さき神々
#15・信濃の鉄道今昔
#14・なーんだ、バナナか物語
#13・昔、渋谷・道玄坂に古本屋があった...
#12・アイスキャンデーの夏
#11・SLとアイスクリーム
 
#10・県歌「信濃の国」物語2
#09・県歌「信濃の国」物語1
#08・モーツアルトの死とベートーベンの死
#07・甲斐・越後VS信濃と長沼城
#06・北信濃の古城2 栗田城と栗田氏
#05・北信濃の古城1 夜交(よませ)氏の末裔
#04・モンテッソーリ
#03・たまご哀歌
#02・夏、二題、合歓(ねむ)の木街道のこと
#01・野辺や路傍の石仏に親しむ
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