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  UNCLE'S                   uncletell@cool.ne.jp
     「郷愁の食物誌」2003/12/15(毎月5・15・25発行)
 
 なつかしき郷愁のたべものたちをこよなく愛おしむエッセイ、それはほの暗
いアセチレン灯の屋台で食べたの中華ソバであり、学校給食、少年の日、祭り2
や縁日の綿菓子やニッキ菓子、学校帰り駄菓子屋にたむろして食べたクジ菓子
そして野山をかけずり回ってむさぼった木の実の数々...。                                 
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 スズメ蜂は東アジアの動物の中で見方によっては最強の動物。どんなジャン
 グルの野獣もスズメ蜂の集団にはかないません。スズメ蜂は何百何千と狭い
  巣に棲息。子育ても排泄も同じスペース、病原菌等に汚染されれば全滅の危
  機が..。ではいかに巣を清浄化し集団を守るのか。開発者くま先生がスズメ
  蜂が集める驚くべき天然の抗菌・抗酸化・免疫作用を持つ植物を偶然発見し
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  りんご合戦 青森VS長野

 りんごといえば”青森”だがと、りんごのことについて書いたあるエッセイ
の中に、確かに生産量では青森についで二位に甘んじてはいるとはいえ、わが
信州、長野県のことは最後まで登場しなかった。ちょっとばかりふんがいして
も、なにごとにしろ第二位、準優勝なんてこんなもの。悲哀である。二番目な
んてのは所詮は覚えられないのだ。
 ところで、りんごの生産高をちょっと古いが農林省の統計(昭56)でみる
と、青森が425,000トンで、ダントツ一位、長野が193,500トン
で二位、三位以下はぐっと落ちて、 山形67.100トン、秋田45,400
トン、岩手40,700トン、福島39,900トンと続き、北海道はわずか
17,600トン、宮城は更に少ない5,840トンにすぎない。青森が全体
の半分、長野はまたその半分の勘定で、両県で3/4、75%を占める。
 それにしても、なぜ青森以外の東北各県や北海道が少なくて、ずっとの南の
長野県で生産が多いのだろうか。それはまず第一に、気候の冷涼さだけが、栽
培に適する条件ではないからだ。
  では、りんごはどんな気候・風土条件に適する果樹植物なのであろうか。「
りんごのほん」(栗田哲夫編著、和広社刊)によれば、−−まず、一般的に年
平均気温は10度前後、降水量は比較的少なく、乾燥したところがいいとされ
る。また降水量とは相関関係にあるが、りんごの生育期間である4月〜10月
の日照時間は多い方がいいという。青森と長野の実際はというと、年間平均気
温は、青森9.6度 長野11.4度、ちなみに東京は15.3度だから、適
さないのは明白。次に年間降水量は 青森1,406ミリ、 長野987ミリ
 東京は1,460ミリ、長野は内陸性気候で、長野県でも1200ミリ以下
の東北信が最適地になっている。
 4月〜10月の日照時間は、青森1,364時間、長野1,249時間、東
京は1,095時間である。 
 人間はけっこう気候条件に適応するが、植物はそうではない。ちょっとした
差異が生育・結実や収穫量に大きく影響するのである。このことが、単に冷涼
な気候というだけでは栽培果樹としては成果は上がらない証左になっているの
だろう。
 ところで、今や我が国が生んだ世界に誇る傑作、その名のとおり日本のりん
ごの最高峰として君臨する<ふじ>だが、昭和57年には全国生産量の38%
に達しているという。これを青森と長野とで比べると長野県では、ふじが全体
の49.2%に達しているのに対して、青森県は36%にとどまっている。<
ふじ>は東北の生まれでありながら、どうしてこういうことになるのだろうか。
 結局のところ、ふじは、故郷の東北地方より長野県の方が適していた。青森
県の人が聞けば逆にふんがいするかもしれないが、その真価は長野県ではじめ
て発揮することが出来たというのである。
 生育期間の日照時間では確か青森の方が優れている。同様に、生育期間の積
温度というのをみると、青森2,314.4度(東京3,183.6度)長野2
,954.8度。開花時期が長野より十日ほど遅れ、生育期間もそれだけ短く
なる青森県では、積算温度の不足も重なって、実が十分に発育することが出来
ず、味も色も長野県より劣ったものになるのだという。
 それに内陸性気候の地域では、昼間の気温が相当に上がっても、夜となると
ぐっと下がってくる。その気温の日較差が大きいために収量も品質も優れたも
のになるとか。また紫外線の豊富な高齢冷地ほど 実の着色もよくなる。りん
ごというのは たいへんデリケ−トな果樹ではある
 かくなる次第で、長野県のりんご農家は、その品質において、青森産には決
して負けないと強い自負を抱いているのである。  
 長野周辺の善光寺平の中でもあそこのりんごはとりわけうまいとか、評判に
なる。 「りんごの蜜の秘密」でも書いたとおり、同じ一本のりんごの木でも
うまいものまずいものが出来るくらいだから、こっちの畑のりんごと隣の畑
のりんごでも味は違うのは至極あたりまえか。南向きの傾斜地のりんごなど
うまいという長年の評判で有名になれば高値で出荷出来るのである。
 さてさて、りんご合戦、青森VS長野、どちらちに軍配? 生産量は青森
品質では長野なんていえば、青森の人が怒り出すだろうから、この勝負は、
まあお預け。なにしろ私自身、青森のりんごはまだ食べたことがない。同様
に青森の人も長野のりんごは食べたことはないのだろう。
 まあ、長野市のフルーツショップの店頭に、青森のりんごが並ぶわけもな
いだろうし。消費者は、なにより安くて味のいい方を選ぶだろうが。私の小
文で信州のりんごに対する認識を変えて、あるいは深くしてもらえればそれ
でいい。
                  UNCLE TELL
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  長野市の私の自宅にも昔、今は切ってしまってありませんが、3本ほどの
りんごの木がありました。1本の木になっている実だって、それぞれに味が
違うというか、日当たりなどによって蜜が乗らないものも出来たりしました。
その季節になると木の下の地面に銀紙を引いたり、りんごの実の向きをくる
りと変えたりして、太陽の恩恵を均一に受けるよう世話が大変でした。りん
ごの向きを変えるため実を回すといっても慣れないとついポロッリと落とし
たりして..。
 なお本稿は、私のもうひとつのメールマガジン「千曲川通信」00.12.
20号所載のものです。
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