□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
  UNCLE'S                                     uncletell@gmail.com
       「安曇野(あづみの)通信」2011/05/15(毎月1・15日発行)
 
  ”みすずかる信濃は北アルプスの麓、安曇野を中心に信濃の光と風、なつ
   かしきたべものたち、野の花、石仏、植物誌、そしてもろもろの考現学
   などエトセトラを、ユニークな(?)筆致でお届け!”ロマンとノスタ
     ルジーと安らぎと、心から心へのエッセイメールマガジンを....
     http://uncletell.cool.ne.jp
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
 
 安曇野・松本の春を楽しむ・2(4月下旬〜5月中旬)
  
 4月29日、安曇野ちひろ美術館に行く途中、犀川白鳥湖に立ち寄る。白鳥が
まだどれくらい残っているか気にかかるからである。アルプス白鳥の会の人たち
が、河畔に設置してあったトレーラーを改造した白鳥観察館を撤去していた。こ
れで名実ともに白鳥シーズンの終わり。でもこの時点でまだ12羽残っていた。
 
 後日、白鳥の会のスポークスマン、会田さんがテレビのローカルニュースに登
場し、群れ・ファミリーの中に怪我をしている鳥があり、それを気遣っている、
回復を待っていると説明していた。13日、まだ12羽ということだが、川岸か
ら見たところ中州に6羽ほど見えた。過去の一番遅い北帰行完了日は2005年
の5月14日である。道北経由でシベリアに帰るにしても越冬地に残っていられ
る日はもう限界が来ている。怪我をした白鳥の程度がどのくらいのものかわから
ないが、ついにはその鳥を残して飛び立たざる得ない、いづれにしても2005
年の記録を更新するのは間違いなさそうだ。

 5月4日、松本平・安曇野ではこのGW中、代掻き作業とそれに続く田植え作
業が盛んだ。信州の中でも最も早く田植えを始めるエリアだろう。今は兼業農家
がほとんどだから、人手がある休み中に済ませてしまおうというところが多いの
だろう。JR明科駅で待ち合わせ、友人の画家氏を乗せクルマを走らせる。

 今日目指すのは池田町の堀之内地区、県道明科〜大町線の東側、東山のなだら
かな傾斜地に広がる田圃、大町に入って社地区、県道の西側に広がる広大な田圃
地域である。くっきり晴れていれば、田圃の水鏡に残雪の爺ケ岳と鹿島槍ヶ岳が
影を落とす、最高のシチュエーションの場所である。この日は晴れていたが、雲
が多く、友人にその光景を見せられず残念。それでも画家氏は畦に座りスケッチ
したり、田植えを休憩中の農婦のおばあさんと記念写真に収まったりと楽しんで
いた。

 5月9日、白馬へ、NHK朝の連ドラ「おひさま」のラスト、撮るしんに、中
綱湖のオオヤマザクラが放映されたのを見て、よし行ってみようと。ここ数年毎
年見ているので、見ないで過ごすと悔いが残る。今日は絶好の好天気、途中の犀
川堤防道路からの田沢・徳治郎田圃の田植え風景がいい。正面の常念岳・大天井
岳が田の水鏡にみごと。中綱湖に着く頃には、天気がフラットになって、オオヤ
マサクはまだ見頃だが、目で見るぶんにはいいものの、写真にするとノーコント
ラストでどうも発色が冴えない。

 青木湖畔道路の景色を楽しみながら、佐野坂を越え白馬村へ。中綱湖のオオヤ
マザクラとともに毎年楽しみにしている蕨平の四十九院のコブシを見るためであ
る。国道からも見えるが田圃脇にコブシの巨木が3本、それが花を咲かせるので
ある。花は終わりかけていた。脇の田圃の持ち主は気を利かせて田に早くから水
を張る。見学に訪れる人々への水鏡のサービス、まわりの一面の菜の花とのコン
トラストもいい。

 帰りは山麓線沿いに、大町の西山、池田の川西、安曇野の有明、下って高校同
期生がやっている旧三郷村の農園まで、見頃を迎えた林檎の花を眺めながら、写
真を撮りながら南下する。バラ科の花の中では、花そのものは最も美しい花では
ないかと秘かに思っている林檎の花である。桜の花よりも..。咲き始めがいい。
周りを囲む赤い蕾と開いた白い花弁の風情など特に。
                        UNCLE TELL 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 アンクル・過去の取材記録から
 
 アルプスを水田(みずた)に写し、松本平・安曇野は今、田植え盛りなり他
 http://uncletell.web.fc2.com/taue0505.htm
 http://uncletell.web.fc2.com/taue0505.htm

 清楚可憐なり、我信濃の林檎の花をこよなく愛す!
 http://uncletell.cool.ne.jp/ringo0204.htm
  安曇野・松本の3月〜4月を楽しむ...
------------------------------------------------------------------------------
  安曇野(あづみの)通信」へのレス・感想・その他、”私の場合は、こんな
ことがあるよ”など、掲示板へ自由に書き込んで下さい。掲示板のアクセス先
は...
  http://www3.ezbbs.net/03/uncletell/
 「安曇野(あづみの)通信」「千曲川通信」バックナンバー
 http://uncletell.cool.ne.jp/infoseek/azumi03.html
 私の私もうひとつのメルマガ「クラシック炉辺夜話」バックナンバー
 http://uncletell.cool.ne.jp/infoseek/yawab4.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ●発行責任者:UNCLE TELL
 ●ご意見・感想・質問はこちらへ:uncletell@gmail.com
  ●ホームページ・バックナンバー:http://uncletell.cool.ne.jp/
-----------------------------------------------------------------------------
  ●このメールマガジンは、インターネットの本屋さん「まぐまぐ」を利用
  して発行しています。(http://wwww.mag2.com)
  ●マガジンID:00000038597
 ●登録と解除:http://www.mag2.com/m/0000038597.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ー


 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
  クラシック炉辺夜話         2011/5/15(毎月1・15日発行)   
                                        uncletell@gmail.com
   
   クラシックの音楽家や作品のエピソードを中心に読みものとしても
  ポピュラーな話題をお送りします
      
  http://uncletell.cool.ne.jp/melup.htm 
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

  カール・オルフ/カルミナ・ブラーナ

 一辺倒というわけでもないが、室内楽曲や器楽曲が好きで、購入するCDも長年
それらが多いのだが、CDショップの棚などでよくよく目立つものだから、さてど
んなものだろうとついつい買ってしまった。もう2年も3年も前のことだが。私が
合唱曲のCDを買うのもまあ珍しい。

 カルミナ・ブラーナ、私は勘違いしていた。13〜14世紀にヨーロッパ中部を
中心に流浪していた聖職者や吟遊詩人が謡った歌曲集そのものでなく、ドイツの現
代作曲家のカール・オルフ(1895〜1982)が、それらの中から、酒、女、
恋の歌など24曲(オルフ自身の作詞が1曲)を選んで大編成の合唱とオーケスト
ラの曲に仕上げたものである。私が購入したヨッフム指揮のグラモフォン盤のCD
には付いていないが、世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」と題している。カン
タータはとは、元来歌われるものという意味らしい。

 ヴァイオリニスト高嶋さち子さんは、その著書「知識ゼロからのクラシック入門
」(幻冬社)の中で、−−タイトルだけを見ると、何やらひどく難しそうで、とっ
つきが悪いが、聴いてみれば独唱、合唱、管弦楽が入り乱れ、けっこうと親しめる
サウンドではないか、あれどこかで聴いたような気がする。そうだ、数年前、人気
テレビ番組「料理の鉄人」のテーマ音楽にも使われていたっけと..。−−と。

 カルミナ・ブラーナは、1935年から36年にかけ作曲され、今ではオーケス
トラや合唱団の日常的なレパートリーになっているという。曲は第一部、初春に、
第二部、酒場で、第三部、愛の誘い、に分かれ、訳を見るとパッションそのものに
満ちている。大合唱とオーケストラのコラボレーション、CDの解説にある、−−
原始主義とでも言える原色のオーケストラレイション、躍動感溢れるリズム、単純
な形式と和声をエネルギッシュに駆使、それにより人間の根元的な情熱に根ざす原
始的な迫力と生命力に満ちあふれている−−というのが実感出来る。そこが、この
曲の最大の魅力であり、人気が続く理由であろう。
                   UNCLE TELL
 ----------------------------------------------------------------------
「クラシック炉辺夜話」のバックナンバーは次のURLを。
 http://uncletell.cool.ne.jp/melup.htm 
 私が発行しているもうひとつのメルマガ「安曇野(あづみの)通信」のバッ
クナンバー
 http://uncletell.cool.ne.jp/melup.htm 
=====================================================================
 「風は森はともだち」アンクルのホームページへぜひお越し下さい。アンク
ルの発行しているメールマガジンのバックナンバーがそろってるほか、アンク
ルが実地に取材し写真構成した「信濃路温泉ぶらり!」「信濃路の小さな素敵
店・宿・美術館」信濃の手仕事・伝統文化を紹介する「信濃路散歩」など信州
の情報と魅力がいっぱい。掲示板もありますのでご来訪をお待ちしています。
 http://uncletell.cool.ne.jp/
=======================================================================
 ●発行責任者:UNCLE TELL 
 ●ご意見・感想・質問などは掲示板へ: 
  http://www3.ezbbs.net/03/uncletell/
    メールは:uncletell@gmail.com
 ●ホームページ:http://uncletell.cool.ne.jp/ 
 ●このメールマガジンは、インターネットの本屋さん「まぐまぐ」を利用 
  して発行しています。(http://wwww.mag2.com/) 
 ●マガジンID:00000040338 
 ●登録と解除:http://www.mag2.com/m/0000040338.htm 
---------------------------------------------------------------------- 
 頂いたメールは掲示板また文中で紹介することがあります。匿名、不掲載希 
望の場合はその旨明記下さるようお願いします。  
======================================================================





 
 
inserted by FC2 system