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       「安曇野(あづみの)通信」2011/05/01(毎月1・15日発行)
 
  ”みすずかる信濃は北アルプスの麓、安曇野を中心に信濃の光と風、なつ
   かしきたべものたち、野の花、石仏、植物誌、そしてもろもろの考現学
   などエトセトラを、ユニークな(?)筆致でお届け!”ロマンとノスタ
     ルジーと安らぎと、心から心へのエッセイメールマガジンを....
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  安曇野・松本の3月〜4月を楽しむ...
  
 3月10日、今は合併して松本市に入っているが、旧四賀村錦部のフクジュソ
ウソウ群生地の谷へ。この頃の寒さで開花がだいぶ遅れた模様。ここは東日本一
の自生地とか。帰りはいつもは同じ旧村内の温泉に入ってくるところだが、こ
の日は近くにある友人の画家・りゅう王丸さんおすすめの化石博物館へ。

 3月27日、安曇野の人気スポットのひとつ、松川村の安曇野ちひろ美術館へ。
この日は年1回の無料開放ディーということで、地元など大勢の人で館内はにぎ
わっていた。通常は入館料800円、いつもはそうそうは行けないので、こうい
うイベントはうれしい。ちひろ美術館は、12月〜2月の3か月は冬季休館する。
休館を終えオープンしたと思ったら大震災である。だいぶ入場者が減ったとは、
ここに勤める友人の話。パツォウスカーの庭の池に影を落とす白銀の阿弥陀岳と
爺が岳・鹿島槍が印象的だった。

 4月6日、冬季閉鎖されていた安曇野の東山、長峰山スカイラインが開通し、
安曇野市営の宿泊休養施設「天平の森」が営業を開始、8日まで展望風呂が入浴
無料というので出掛けた。ここは海抜900mあまり、眼下には安曇野、そして
アルプスの峰々となかなか眺望絶好のところ。コテージもあり、昨年グループの
宿泊に利用したがなかなか好評だった。長峰山パノラマパークにも足を延ばす。
かって、井上靖、川端康成、東山魁偉がそろってここを訪れ、その眺めを絶賛、
愛でたポイントである。土・日など、ハングライダーがここから飛び立つのが良
く見られる。

 4月10日、穂高市街、富田橋から烏川河畔沿いの道を安曇野山麓線の方向へ、
老夫婦がやっている牧地区の小さなオキナクサ園に。ようやく開き始めたところ
だった。何年か前に見たブルーのオキナクサはこの日は見かけなかった。元々、
野生のものであるが、”幻の野草”といわれて久しい。ネットによると、それ
でも全国にいくつか自生地が残っているらしい。

 4月16日、松本城の桜はやっと11日に開花宣言、満開近くなった16日、
国宝松本城の天守に登楼。わがプライベート年中行事と称して年1回、この桜の時
期に天守6階に登ることとしている。桜の姫路城に登ったこともあるが、それには
及ばないにしても眺望はなかなかのもの。桜と白銀のアルプスを望める天守は松本
城だけでは。午後は、松本市美術館で古典四重奏団のバルトークとベートーヴェン
のカルテットの演奏会を楽しむ。

 4月18日、松本市内のあがたの森公園の桜、薄川河畔の桜、弘法山古墳の桜、
城山公園の桜をバイクで回り眺める。アルプス公園へは27日に。安曇野の桜は2
1日、三郷・黒澤川河畔の桜を見る。安曇野山麓線北海渡をちょっと下った常念道
祖神と桜は両脇の桜が開花しているのに始めて遭遇した。光城山の桜、頂上は4月
も27日に満開に、出会った東京の年輩のご夫婦はすばらしいと感嘆しきりであっ
た。

 4月19日、安曇野・松本エリアではないが、ネット友人たちと毎年やっている
一目十万本、千曲市森のあんずの花見をこの日に。昨年は4月6日だったから今年
は2週間近くも遅い。花はまだ満開だったが、あんず祭りは16日に終了というこ
とで、JR屋代駅前から出るお花見バスはもうなかった。全くつぼみの時に走らせ
、まだ満開なのにシャットとはなんともお役所的。
 
 4月26日、池田町陸郷・桜仙峡と夢農場の山桜、今や西の吉野、東の池田町陸
郷の山桜、眼福の絶景とまで称されるようになったとか。安曇野が誇る財産ともい
える。毎年行っているが、今年は白馬・小谷のネット友人、美女4年組と合同、総
勢6人のミニオフとなった。

 4月29日、毎年この日は安曇野・穂高川河畔「早春賦碑」の前で、早春賦まつ
りである。今年で28回目。天候にめぐまれいつものにぎわい。マンネリにならな
いよう毎年エポックなことを考えた方がいいかもしれない。アルパ奏者がだいぶ増
えたようだ。
                        UNCLE TELL 
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 過去の取材記録から
 
 松本・四賀地区の福寿草
 http://uncletell.cool.ne.jp/0603fukujuso.htm
 松本の桜
 http://uncletell.cool.ne.jp/sirosakura0604.htm
 http://uncletell.cool.ne.jp/SIRO0204.HTM
 http://uncletell.cool.ne.jp/zsakura0804.html
 池田町陸郷の山桜
 http://uncletell.web.fc2.com/rikugo1004.html
 千曲市森のあんず
 http://uncletell.cool.ne.jp/anz0604.htm
 安曇野・早春賦まつり
 http://uncletell.cool.ne.jp/sou0404.htm
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 「クロイツェル・ソナタ」再び 3

 先にも書いたように、ベートーヴェンの全10曲あるヴァイオリン・ソナタの
中で、《春》とともに最も有名で人気がある。この《クロイツェル》、規模が大
きく華麗な作品で最高傑作とも、古今の数多いヴァイオリン・ソナタの中でも王
者の風格を持つ作品として知られる。これが一般的評価なのだろうが、世の中は
広い、それに異を唱える人もいる。

 「クラシック 私だけの名曲 1001曲」(新潮社)の中で著者の宮城谷昌光
氏は、−−この曲は飽きかけたし、良い曲だと思ったことがないので、拾捨に迷っ
た。が、なぜ、第7番や第8番より劣るのか、考えるためにも採った。最大の欠点
は、虚栄があるからではないか。10回、20回とこの曲とこの曲を聴いてみれば
わかることで、たぶん10人中9人が第7番あるいは第8番の方が良い、というで
あろう。−−と手厳しい。

 一方、「ベートーヴェンの音符たち」(音楽之友社)の池辺晋一郎氏は、−−
ともかく、全曲にわたり、激しさ・快活さから穏やかさ・温厚さまで、振幅の大き
さがこの曲を特徴づけていると言っていいだろう。やはり名曲である。−−と。

 第一楽章、変化に富んだ堂々した曲だが、また、そのブレストの緊迫感、激しさ
は恐ろしいくらいでもある。私はむしろ内にこもったほの暗く燃えるような情念を
感じてしまう。そこが魅力でたまらなく好きなのであるが...。情熱的で、ベー
トーヴェン特有の起伏の激しさは、例えば私が激情型ピアノソナタと呼ぶ、月光や
悲愴、テンペストなどとも共通しているものなのだろう。

 現在、「ヴァイオリン・ソナタ」というと、ヴァイオリンが主で、ピアノが従の
音楽を想起するが、ベートーヴェンの頃までは、ピアノが主でヴァイオリンが従で
あった。それがこの曲になって、全く両者の地位がが対等になり、ヴァイオリンに
も存分の活躍の場が与えられている。この作品は、発表当時から高い評価を得たと
いう。
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