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       「安曇野(あづみの)通信」2011/04/01(毎月1・15日発行)
 
  ”みすずかる信濃は北アルプスの麓、安曇野を中心に信濃の光と風、なつ
   かしきたべものたち、野の花、石仏、植物誌、そしてもろもろの考現学
   などエトセトラを、ユニークな(?)筆致でお届け!”ロマンとノスタ
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  安曇野白鳥たより・11−08 白鳥の北帰行続く...
  
 私が最後に安曇野へ行った3月27日現在、まだ彼の地に残留している白鳥は
410羽。それからも4、5日は経っているので更に数は減っているだろう。こ
こ4、5年は3月中に北帰完了ということはなかったので、多分今シーズンも4
月10日くらいまでは残っているのではないか。ちなみにここ5シーズンの最終
北帰日は、昨年から遡って、4月16日、12日、15日、13日、24日とな
っている。桜が咲く頃までいてほしいが、それはあくまで希望的観測。

 北帰行といえば、白鳥ばかりが話題になるが、27日行った安曇野における二
つの飛来地、白鳥湖や御宝田遊水池でも飛来するカモの大半を占めるオナガカモ
もごっそりと減っていた。カモも種類によって、早く帰るもの、いつまでも残っ
ているものと区々である。安曇野でもオナガカモはごくごく少なくなってヒドリ
カモが目立つ。キンクロハジロなどもけっこう遅くまでいる。オナガカモなどが
勢力を張っていた時期はどっかに行っていた体の小さいコガモが、御宝田遊水池
へ集団でやって来たりする。

 安曇野へ飛来するコハクチョウ、越冬地への飛来と北帰行の中継地、道北・浜
頓別町のクッチャロ湖や稚内市の大沼には、国内各地から北帰の鳥たちが続々集
結しているようだ。稚内に住むネット友人が言う年2回の白鳥シーズンの到来。
何百羽の白鳥が空を埋めて飛ぶ様はまさに壮観、圧倒されるという。安曇野でも
春先、北帰行、長帳場へ向けての飛行訓練だろうか、飛来地の上空を、縦横に何
十羽と群れをなして飛ぶことがある。その場に居合わせたらもう最高にラッキー
観覧料を払っていいとも思うほど見事である。

 4月も中旬か、白鳥もカモも残らずいづれ去る。そして川辺や陽光はすっかり
明るく濃くなっているが、主たちがいなくなったその辺りは、何かしらいわれぬ
寂寥感につつまれ、川音のみ静寂が支配している。何年か前、そんな河原で親子
が石投げに興じていた光景が印象的に思い出される。
                        UNCLE TELL 
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心からお見舞い申し上げます。一日も早く復旧をされますよう、お祈り申し上
げます。ONE SOUL 不屈のニッポン、心は一つに、知恵と勇気と連帯と
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 「クロイツェル・ソナタ」再び、の2回目をおおくりする予定でいましたが
それは次回以降に。長年念願だったピツェッティのヴァイオリン・ソナタのC
Dが手に入ったので、急遽変更UPしました。
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 ピツェッティ(1880〜1968)のヴァイオリン・ソナタ

 イルデブランド・ピツェッティ、イタリアの作曲家・音楽評論家・音楽教育家、
ウィキペディアには、「皇紀2600年(西暦1940年に当たる)奉祝曲」と
してピツェッティの《交響曲イ調》がイタリアから贈られるなど、戦前の日本と
は少なからぬ関わりのあった音楽家であると。しかし平成の日本では、なじみが
薄くクラシックファンでも、ピツェッティの名もその作品も知らない人が多いの
ではなかろうか。

 私がピツェッティの名と作品のヴァイオリン・ソナタを知ったのは、日本にお
ける音楽評論家の草分けという太田黒元雄さん(1893〜1979)の著書、
何十年も前に買った本であるが、「名曲をめぐる」(1955年初版・音楽之友
社)の中である。そこには、−−ピツェッティのヴァイオリン・ソナタが、近代
あるいは現代のこの類の作品の中で、際だった傑作だということについては、異
論があるまいと思われます−−、このフレーズが頭に残り、ぜひ一度聴いて見た
いと長い間、思っていたものである。

 先頃、購入の決断をしネットであれこれサーチしてみたが、なじみのない曲の
通りなかなか見つからない。アマゾンでやっとNAOX盤を購入。この盤(AD
D8.111127)は、ユーディ・メニューインのヴァイオリン、ヘフシバ・
メニューインのピアノでバッハ、エネスコのヴァイオリン・ソナタも一緒に収め
られている。ピツェッティの曲の収録は1938年と古く、録音状態は良くはな
い。メニューインはピツェッティのこの曲をこよなく愛したとか。

 私が夜話であまりポピュラーでない曲も取り上げるのは、こんなステキな曲が
あるよと読者にお伝えしたいこともあるが、聴く喜び、感銘・感動を共に分かち
合いたいという思いがあるから。この曲もそれに違わないものと思う。一人でも
夜話をきっかけで聴いて見ようと思う人がいればうれしい。

 イ長調のヴァイオリン・ソナタと呼ばれるこの曲、第1次世界大戦が終局に近
づいた1918年から、平和が戻った1919年にかけて作曲された。先の太田
黒元雄さんは、−−戦争は多くの作曲を生み出す原動力になるが、このピツェッ
ティの曲は第1次世界大戦によって直接鼓吹されたイタリアの作品の中で、最も
すぐれたまた最も意義深いものだということについては疑いの余地がない−−と
している。

 聴いた感じ、一口でいうなら悲歌だと思う。太田黒元雄さんの解説では、曲は
嵐のような悲劇的な第1楽章にはじまり、「罪なき人々のための祈り」と題した
第2楽章をへて、再び戻ってきた生の喜びをうたう新鮮で活発な第3楽章で終わ
る。絶望と悲嘆と憂悶、不安げで哀訴するようなすすり泣くようなヴァイオリン
の第1楽章が印象的である。ピツェッティ、しばしばフランクの作風に似ている
という評価も。
                   UNCLE TELL
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