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       「安曇野(あづみの)通信」2011/03/01(毎月1・15日発行)
 
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   かしきたべものたち、野の花、石仏、植物誌、そしてもろもろの考現学
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  安曇野白鳥たより・11−07 白鳥の種類 
  
 安曇野への白鳥飛来地の一つ、犀川白鳥湖の河原にはシーズン中、トレラー
バスを改造した白鳥観察館が置かれている。館内には安曇野にやって来る白鳥
やカモなどの資料や写真などがいろいろ展示されている。コハクチョウの渡り
のコースなど、この展示資料を参考にして、お届けした安曇野白鳥たよりもい
くつか。そのため、行けば何か新しい資料や写真が出ていないかと立ち寄る。
今シーズンか、「世界のハクチョウ全8種類」という新しい写真が展示されて
いて興味を引いた。

 ハクチョウの種類については、すでにこの安曇野白鳥たよりの中でも書いた
こともあり、自分なりに把握しているつもりだったが、私が知らなかったハク
チョウがそこに2種類載っていたのにはびっくり。オオハクチョウやコハクチ
ョウ、コブハクチョウは何回も登場しているので説明は省略するが、「世界の
ハクチョウ全8種類」とはその3種類と、アメリカコハクチョウ、ナキハクチ
ョウ、コクチョウ、クロエリハクチョウ、カモハクチョウである。

 アメリカコハクチョウとコハクチョウが別の種類かといえば難しいが、北米
大陸を南北に渡りをするハクチョウである。コハクチョウと同等かやや大きい。
特長は嘴の部分が真っ黒。安曇野にも数年おきにまぎれてやって来る。

 ナキハクチョウ、日本には飛来がまれ、これも北米大陸のハクチョウ、アラ
スカから北アメリカ北西部に分布。嘴は黒くて大きい、アメリカコハクチョウ
口元にわずか黄色部分があるがこちらは嘴全体がオール黒色。体の大きさはオ
オハクチョウと同等以上といい、ガン・カモ科の鳥の中では最大。

 残りのコクチョウ、クロエリハクチョウ、カモハクチョウは南半球に繁殖す
る鳥で日本への飛来はない。私が持っている数冊の水鳥の本にも載っていない。
コクチョウは、5年くらい前、たまたま姫路市の動物園にいる実物を見たこと
がある。以下ネットで調べた範囲で書いてみよう。

 コクチョウ、オーストラリア大陸に生息する固有種。内陸部の乾燥地帯と、ヨ
ーク岬半島を除く全土に生息。オオハクチョウなどのように渡りを行わず、季節
や環境の変化により移動を行う漂鳥であるという。ニュージーランドにもいたが、
絶滅し、現在いるものはオーストラリアからの移入種。大きさはコハクチョウ並。
羽根は黒色だが嘴は赤色。かって英語圏には、無駄な努力を表す諺として、「黒
い白鳥を探すようなものだ」という語句があった。しかし1697年に実際にオ
ーストラリアでコクチョウ=「黒い白鳥」を発見したときは驚いたらしい。

 クロエリハクチョウ、南米南部の南緯35°以南の沼、沢、湖の沿岸に群れで
生息。首から上が黒く、嘴は赤い。翼長40cm〜45cmと小さい。国内でク
ロエリハクチョウが見られる動物園は、じゃんぐるぶっく動物写真日記ブログに
よれば 狭山市立智光山公園こども動物園、横浜市金沢動物園、 京都市動物園、
とくしま動物園など。
(
 カモハクチョウ このハクチョウも南米の鳥。夏季にアルゼンチン南部やチリ
南部で繁殖し、冬季になるとアルゼンチン北部、ウルグアイ、ブラジル南部、パ
ラグアイなどへ渡り越冬する。翼長42〜48cm。首は短く、嘴はカモのそれ
のよう。名前の通り体型そのものがカモに似ている。
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 世界ノハクチョウ8種類(写真)
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  ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調

 ベートーヴェンを真似たわけではないだろうが、ブラームス唯一のヴァイオ
リン協奏曲。1878年、交響曲第2番を書き上げた翌年、45歳の時の作品。
最初の出だしなど重厚な響き、一見交響曲のよう。ブラームスの創作活動が頂
点に達した時期の作品という。世にベートーベン、メンデルスゾーンの作品と
並んで「三大ヴァイオリン協奏曲」と称されている。あるいはこれにチャイコ
フスキーのものを加えて「四大ヴァイオリン協奏曲」とも。

 ブラームスは、当時の大ヴァイオリニストのサラサーテの演奏を聴いて、あ
のようなヴァイオリンの甘い音色を生かして、ヴァイオリン協奏曲を書いてみ
たいものだと考えたという。サラサーテも、ブラームスをはじめラロ、ブルッ
フ、チャイコフスキーその他にすぐれたヴァイオリン曲を書かせる契機となっ
たのだから、大きな影響力を持っていたということだろう。

 ところがサラサーテは出来上がったブラームスの協奏曲は気に入らなかった。
特に第2楽章が。この楽章は、表情豊か、親しみ易いオーボエの旋律で始まる
が、出番がなかなか来ないものだから、独奏者はその間なにもしないでステー
ジに立って待っているのである。その独特の甘い音色と旋律でたっぷりと歌わ
せ聴衆を魅了したかったサラサーテは、これにはがまん出来なかったというわ
けだ。私はこの第2楽章のアダージョが一番いいが。ブラーム特有の抒情性と
憧憬も感じられる。

 このヴァイオリン協奏曲は、直前のイタリア旅行の印象を反映してか、明る
さにあふれ、親しみやすい旋律をもっている。親友のヨーゼフ・ヨアヒムに献
呈されているが、第3楽章にジプシー音楽があるのはハンガリー出身のヨアヒ
ムを考えたからだろうか。1879年1月、ライプツィッヒ・ゲヴァントハウ
スで、ヨハヒムの独奏、作曲家本人の指揮で初演された。
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