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       「安曇野(あづみの)通信」2011/01/15(毎月1・15日発行)
 
  ”みすずかる信濃は北アルプスの麓、安曇野を中心に信濃の光と風、なつ
   かしきたべものたち、野の花、石仏、植物誌、そしてもろもろの考現学
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  グレゴリー聖歌とジュリー・ロンドン 
  
 グレゴリー聖歌とジュリー・ロンドンが、なにかの脈絡があるというわけで
はない。雑貨スーパーのCD売り場で、同じバスケットにあったのをを買って
きたけだ。そこではニューミュージックも演歌、東西のオールディーズ、映画
音楽も、クラシックはブルックナーやらテレマンなど、最近よく売れていて、
ヒーリングミュージックとしても話題のこのグレゴリー聖歌もごっちゃまぜに
なって、ひとつ980円やら480円の値札が付いていた。
 
 ジュリー・ロンドンは、もう亡くなって10年ほど経つが、おじさん世代の
一部にはなつかしいスター・シンガーである。美人で甘い、ハスキーな魅惑の
声、そしてその一種けだるさにもに魅了されたものだ。ジュリー・ロンドンの
両隣にはコニー・フランシスとプラターズが並んでいた。 
 
 グレゴリー聖歌、「安らかにおやすみになるために..」なんて副題が付い
ている。音量を絞って、BGM的に聴く方がいいかもしれない。心安らぐ、癒
しの音楽でもあろう。 

  実はこの稿、メールマガジン発行初期にもうひとつのメールマガジン「クラ
シック炉辺夜話」のために書いたものである、一部手直し、補筆して、「安曇
野(あづみの)通信」の読者にも。例によって、ジュリー・ロンドンの歌う「
思い出のサンフランシスコ」を聴きながら書いている。この曲、トニー・ベネ
ット、ブレンダー・リーはじめ、いろいろな人が歌っているが、ジュリー・ロ
ンドンの歌声も実にいい。少しも古さを感じさせない。ところで、私のCDの
棚にも種々雑多な曲が並んでいるが、ポピューラ、クラシック、邦楽など、さ
まざまなエリアの曲を区別せずミックスして聴く、楽しむのが大いに良いこと
だと思う。
                       UNCLE TELL 
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  クラシック炉辺夜話         2011/01/15(毎月1・15日発行)   
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  ハイドン、モーツアルト、ベートーヴェンの頭蓋骨

 タイトルを見て、新年早々、縁起でもないなどとまあいわないでほしい。ハ
イドン、モーツアルト、ベートーヴェンとも、埋葬されてからその遺体が尋常
ならざる状態に置かれた、あるいはその危機があったということでは共通して
いる。ハイドンについては、この夜話でもう10年前の2001年2月23日
号「ハイドンの頭蓋骨の長き放浪」で書いた通りである。

 1809年、ハイドンはウイーンで亡くなり、フントシュトルム墓地という
ところに葬られた。11年あまり後、去る事情で墓は掘り起こされた。ハイド
ンが従前仕えていたエステルハージ侯爵家の当主が、ある会合でハイドンが生
前、エステルハージ家があるアイゼンシュタットに埋葬されたいという希望を
持っていたいうことを聞き及び、埋葬し直しということになったのである。

 発掘されたハイドンの遺体には首から上が付いていなかった。警察機関の捜
査により、犯人の二人組(カール・ローゼンバウムとその共犯者)はまもなく
捕まったのだが、どう言い逃れしたかわからないが、遺体の首は懸命な捜索に
もかかわらず、最後まで見つからなかった。警察頼りにならずということで侯
爵家では、犯人と直取引し、ローゼンバウムは別の老人の首、いや頭蓋骨を渡
したという話もある、ハイドンの遺体は首なしのままか、あるいは偽物の首を
つけて再びアイゼンシュタットに葬られた。

 ハイドンの崇拝者だったというローゼンバウムは、遺体の一部を生涯隠し通
し、その死後、持ち主は転々とし1895年にウィーン楽友協会の所有になり
博物館に収められた。それからさらに50年あまりたった1954年、遺骨は
アイゼンシュタットに運ばれ、ハイドンの遺体は五体そろって三度葬られた。

 モーツアルトは現在までの研究で、毒殺された可能性はかなり高いとされ、
近親者の最たるともいうべき妻、コンスタンツェもその犯人候補の一人とも目
され(夜話・2003.12.01号)、庶民層の共同墓地に葬らた。その場
所がどこであるかさえわからなくなっている。さらに一説によれば、埋葬した
人夫など関係者が、その場所を覚えていて後で掘り出し、それがまた放浪転々
としたという話もある。モーツアルトのこの話は、もう少し調べて別稿でも。

 ベートーヴェンが亡くなったのは1827年3月26日、埋葬されたのは3
日後の29日。このエピソードは「続・音楽史の休日」(武川寛海著・音楽之
友社)の中で紹介されているのだが、ベートーベン晩年の身の回り世話人兼私
設秘書官ともいうべきアントン・シンドラーは、4月上旬、ロンドンにいるモ
シュレスなる人物(イグナーツ・モシュレス、1794〜1870・チェコの
音楽家?)に次ぎのような主旨の手紙を書いているという。

 ベートーヴェンの埋葬されたウイーンのヴェーリング墓地の墓掘り人が、先
日私どものところへ来て、ベートーヴェンの頭を所定の場所に置いておくなら
1000フローリンを与えるという中身の手紙をもらった、という報告があっ
た。警察もすでに動き出している模様である。
 
 ハイドンやモーツアルトのこともある、警察も迅速に動き厳戒を怠らなかっ
たので、ベートーベンの遺体は盗掘には会わなかったようである。そして埋葬
から36年たって、ウィーンの楽友協会は、並んで葬られているベートーヴェ
ンとシューベルトの遺体の破損度を調べ、その進行を防ぐため二つの墓を発掘
した。ベートーヴェンとシューベルトの遺体、ちゃんと五体がそろっていた。
ベートーヴェンの頭蓋骨は九つに割れてしまっていたが、専門家により復元さ
れた。ベートーヴェンの墓はそれから25年たった1888年、また掘り返さ
れた。今度は墓地の移動のためである。ベートーヴェン、シューベルトも今は、
中央墓地楽聖特別区に眠る。旧ヴェーリング墓地はシューベルト公園に。
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