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「安曇野（あづみの）通信」2010/12/01（毎月1・15日発行)
”みすずかる信濃は北アルプスの麓、安曇野を中心に信濃の光と風、なつ
かしきたべものたち、野の花、石仏、植物誌、そしてもろもろの考現学
などエトセトラを、ユニークな（？）筆致でお届け！”ロマンとノスタ
ルジーと安らぎと、心から心へのエッセイメールマガジンを....
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安曇野白鳥たより・１１−０４ ”白鳥が結ぶ人の輪、心の輪”・その３
ネットでハクチョウの飛来情報交換も楽し！
私の住む信州・松本の写真グループが市の美術館で、北海道のタンチョウツルの写
真展をやっていて目を引いた。聞けばメンバーはみなけっこう年輩の方々、そのみな
さんが４シーズン、毎冬４日ほどの日程で、厳寒の鶴居村を中心とした道東は釧路・
阿寒地方に出掛け、タンチョウツルを追った成果を発表したものだった。展示された
作品の良否は別として、その写材にかける熱い思い、パッションの集中に頭が下がっ
た。タンチョウのほかオオワシなどの写真も、宿や村人との交流も紹介されていた。
専らタンチョウを追っているということで、彼らの展示会にオオハクチョウの作品
はなかった。道東といえば今はちょっとアクセスが互い疎遠になっっているが、釧路
在住のスズランさん。タンチョウやオオハクチョウの写真を良く届けてくれたものだ。
彼女の一枚で、たくさんのオオハクチョウとユリカモメが混ざり合っている写真が特
に印象に残っている。
仙台在住の都わすれさんは、仙台市内若林地区の大沼など、市内及び近郊の飛来地
の様子を知らせてくれる。マガンの越冬地で有名な伊豆沼の状況も知らせてくれるが
厳冬期にはあまり行きたくないところだとも。新潟県の有名なハクチョウ飛来地、瓢
湖の様子は、新潟市のサラダさんが伝えてくれたが、彼女のところもしばらくアクセ
スが遠のいているのが残念。
関東にもコハクチョウは飛来する。埼玉県の川本町、具体的な場所は知らないが、
荒川の上流の川辺に飛来地があり、熊谷市在住のkyuさんが、毎年そのエリアで撮っ
たみごとな出来映えのハクチョウの飛翔の写真を届けてくれる。千葉県の本埜村の
ハクチョウの様子は、千葉県在住の永遠のハードバッハーさんに聞く。
同じ信州のもう一つのハクチョウ飛来地・諏訪湖の様子は数年来のネット友人、諏
訪市在住のぶらり旅さんや、原村のかこさんなどと情報交換している。この頃ネット
友人になったアメリカはニューヨーク在住のトパーズさんが、近辺に飛来するコハク
チョウやカナダガンの様子を知らせてくれるのがうれしい。白鳥が結ぶ人の輪、心の
輪、ネットでの交流も楽しである。
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クラシック炉辺夜話 2010/12/15（毎月１・１５日発行)
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もの想う秋に、浪漫クラシック選（８）・その５
今回は、最初の１０月１５日号でもふれたが、読者でもある友人のＹ．Ｍさん
の思う浪漫な曲とメールいただいたＴ．Ｍさんの曲を紹介したい。先ずＹ．Ｍ
さん、市民オーケストラのヴァイオリン奏者、私の夜話の良き理解者（？）で
、友人にメルマガをＰＲしてくれたり、クラシックの難しいことを教えていただ
いたり、また書く上でのヒントなども時にいただいている。
一口にロマンチックな曲、メランコリックな曲といっても、人によって感じ方
は実にさまざ。それは、昔、パソコン通信の時代、ＮＥＣ・ＰＣ−ＶＡＮのクラ
シック音楽ボードでシグオペと呼ばれた主催者が、各自の「無人島へ持って行く
ＣＤ５枚」を書き込みしてくれるよう常連者などに呼びかけたことがあった。私
も無論投稿したのだが、集まった書き込み・曲は実にバラエティに富み、多岐に
渡っていた。いつかそれをこの夜話でも紹介したいと前から思っているが、Ｙ．
Ｍさんが選んでくれた曲は、そんなことも想い起こさせた。
ではそのＹ．Ｍさんの選曲、・メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調、
・フォーレ/ペレアスとメリザンド（管弦楽組曲）、・ヨハン・シュトラウス二世
など作曲のウィンナ・ワルツ、ワーグナー/ジークフリート牧歌。メンデルスゾー
ンのヴァイオリンコンチェルトは誰もが思い付く曲だろうが、他は私にはちょっ
と思いも及ばない曲だ。だがこれが面白い。私なら、先ずはブラームスの室内楽
曲か。
Ｙ．Ｍさんにとってのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調、昔、飼
っていたカナリヤがカゴの中で、Ｙ．Ｍさんが弾くそのヴァイオリンの曲に合わ
せ懸命に一緒に歌った（さえずった）という体験を持つ曲である。私もその話し
を聞き夜話０９．１２．１５号・「メンデルスゾーン生誕２００年とカナリア」
で紹介したところ。
フォーレのペレアスとメリザンド、青い鳥でも有名なベルギーの劇作家メーテル
リンクの作品、その劇付随音楽、今は専ら管弦楽組曲の形で演奏される。ドビュッ
シーはオペラにした。シェーンベルグには交響詩「ペレアスとメリザンド」がある。
フォーレの組曲の４番目のシシリエンヌ、フルートのソロ曲としても広く知られて
いる。
ウインナワルツ、ウインフィルのニューイヤーコンサートの演目としても著名だ
が、宮廷の大広間で輝くシャンデリアの元、着飾った男女が踊るウインナワルツ、
正にロマンチックなムードが横溢するシーンだろう。ワルツ王、ヨハン・シュトラ
ウス２世、美しき青きドナウ、春の声、芸儒家の生涯など２００を越えるワルツ、
またポルカを作曲。たくさん聞くと同じようにも聞こえて来るが．．．。
ワーグナー/ジークフリート牧歌、Ｙ．Ｍさん、喜びに満ちていて、波がうねる
ような感じがいいと言う。私が聴いたＣＤの解説には、おだやかで抒情的、平和な
情感と静かな愛に満ちた美しい曲、と。ジークフリートとはワーグナーとコジマ夫
婦の長男の名前、また北欧の神話の英雄の名でる。ジークフリート牧歌を揚げるな
ら、私は、楽劇「トリスタントとイゾルデ」の”愛の死”も。
読者のＴ．Ｍさんからメールが来た。”秋といえば、私にとってはグールドの弾
くブラームスのインテルメッツォ（間奏曲）に止めをさしますね。結婚後に縁のあ
った、綺麗なまた可愛かった彼女との別れにプレゼントした曲が、この曲なんで、
何時までも忘れられません。何だかとても切なくなるので滅多に聴きませんが、名
盤だと思います。”とのこと。なんともせつない思い出である。その１枚は、ブラ
ームス:間奏曲集/4つのバラードより/2つのラプソディ/グレン・グールド/ＳＯＮＹ
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