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       「安曇野(あづみの)通信」2010/11/15(毎月1・15日発行)
 
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 安曇野白鳥たより・11−02 ”白鳥が結ぶ人の輪、心の輪”・その1

 安曇野白鳥湖、白鳥が越冬しているシーズン中、湖畔に設けられている白鳥観察館。
その建物、といってもバスを改造したものだが、その表にこのフレーズ「白鳥が結ぶ
人の輪、心の輪」が大きく掲出されている。これは、白鳥の保護と世話をしているボ
ランティア団体・アルプス白鳥の会の方々の大いなる思い・願いなのだろう。白鳥が
縁で始まった交流もいくつかあると聞くし、白鳥も見たさに安曇野に移り住んだ人も
なかにはいるようだ。

 私も、お会いしたことはない人がほとんどだが、全国各地の白鳥飛来の近くに住む
ネット友人と掲示板やそこへアップした写真などを通して、初飛来したとか、今何羽
くらい来ているとか、またニュースやエピソードなどの白鳥情報を交換している。数
年来続いていてこれも実に楽しい。こういうことが出来るのはネットならではである。

 安曇野に渡って来る白鳥はコハクチョウ。そのコハクチョウが、北極海沿岸の原野
から、海を越えて渡って来る地が先ず道北は浜頓別町のクッチャロ湖や稚内市の大沼。
また北帰行するコハクチョウも一旦、道北の湖沼に大集結する。越冬のため渡って来
た数多くのコハクチョウも1週間か10日ほどか羽根を休めた後、ほんの一部を残し
て次々と内地の越冬地へ飛び立つ。にぎわった湖面もガランと急に寂しくなる。そん
な稚内・大沼の様子を稚内市在住のひなげしさんが掲示板に寄せてくれる。今度は3
月、静かだった湖面が、また本州から帰って来る白鳥でいっぱいになる。道北では、
いわば白鳥のシーズンが秋と春の2度あるという感じ、春の北帰行時の滞留期間の方
がずっと長いようだ。ひなげしさんが以前投稿してくれた、数百羽(?)の白鳥が空
を覆うように飛ぶ写真はまさに圧巻だった。

  日本に飛来する白鳥は、主にオオハクチョウとコハクチョウである。たまに群れの
中に安曇野にもやって来たことのあるアメリカコハクチョウが混ざることも。また日
本の掘や公園の池などにいるコブハクチョウは渡り鳥ではない。もっとも中には野生
化していて、北海道と茨城県の水郷を行き来するものもあるというが...。日本に
来るコハクチョウ、一番遠い南の越冬地は島根県の宍道湖・中海(兵庫県の小野市鴨
池にも飛来すると聞くが、緯度的にはこちらの方が南ではある。)これに対し、オオ
ハクチョウは、確認したわけではないが富山県の富山市田尻池、射水市の石畑池など、
石川県の羽作市邑知潟などが南限ではないか。なおこれは、たまたまではなく、ここ
数年来常態的に飛来する地という条件で。

 富山・石川にはオオハクチョウ、コハクチョウ両方飛来すると聞く。富山市在住の
みやさんは、オオハクチョウが飛ぶすばらしい画像を寄せてくれる。数は多くはない
ようだが、オオハクチョウが飛来するのがとりわけ自慢気だ。投稿の文章からそれが
見てとれる。信州・安曇野はコハクチョウの舞台、オオハクチョウがやって来ること
もあるが、それはごくまれ、くやしいが仕方ない。、
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  もの想う秋に、浪漫クラシック選(8)・その3
 
 エドワード・エルガー(1857〜1934)/ヴァイオリン協奏曲ロ短調

 2006年の「もの想う秋に、浪漫クラシック選」で、エルガーのデュプレが
弾くチェロ協奏曲を紹介した。今回はヴァイオリン協奏曲である。チェロ協奏曲
が作曲された1919年(62歳)に先立つこと9年前の1910年に作られた。
演奏には最低45分は要するとされ、ヴァイオリン協奏曲の歴史の中でも最長の
作品の一つであるとか。

 はなやかな交響楽のような全楽合奏の部分より、情緒とロマンを込めたストリ
ングス中心の部分の方が好きだ。第2楽章がいい。実に厳かで美しくロマンチッ
ク、内省的な響きも感じる。第3楽章はとりわけヴァイオリンの超絶技巧が求め
られるとか。

  エルガーはイギリスの作曲家。中学校で習った音楽史にイギリスの音楽家は出
てこない。古くバロック時代にパーセルというちょっと著名な作曲家がいたが、
それ以来大陸の作曲家と肩を並べうる人は輩出せず、やっと19世紀後半から2
0世紀になって、エルガー、ヴォーン・ウイリアムス、ホルストの登場により、
イギリスのクラシック音楽は飛躍的に発展したと、前にも書いたところ。といっ
てもやはり日本人にとってはイギリスの作曲家はなじみがうすい。エルガーにし
ても、特にクラシック好きでなければ思い浮かべるのは”威風堂々”くらいか。

 シューベルト/八重奏曲ヘ長調・メンデルスゾーン/弦楽八重奏曲変ホ長調

 昔、学校を出て会社の独身寮で暮らしていた頃、レコードなどぽんぽんと買え
ないのでFM放送を録音しては楽しんでいた。この2曲もそうして聴いた思い出
の曲である。放送時間は都合良く帰宅後とは限らない。出勤前にアンプ、オープ
ンリールのテープデッキをタイムスイッチにつないでオン・オフをセットして出
掛けたものだ。帰宅後、録音状況をチェック、時刻がずれて悔しい思いをしたこ
とも度々。

 八重奏曲というのはあまりないので、先ずシューベルトとメンデルスゾーンの
ものが思い浮かぶ。シューベルトの曲、同時期に作曲された短調の弦楽四重奏曲
のロザムンデや死と乙女が哀調や悲愴感に満ちているのに対し、ヘ長調、おだや
かで、快活、明るく柔和な響きである。メンデルスゾーンの曲は若干16歳の少
年期の作品であるがさすが、音楽之友社の名曲解説全集には、...、色彩的に
きわめてはなやかで、全体のながれは流麗、しかも幻想味に富んでいる、もうす
でにここには音楽的に成熟したメンデルスゾーンの姿がある、と記されている。
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