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       「安曇野(あづみの)通信」2010/10/15(毎月1・15日発行)
 
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 安曇野白鳥たより・11−01 白鳥シーズン到来・第27飛来

 暑い暑いといっていたのに、秋を通りこしてもう冬の到来を感じさせるこの頃の寒
さである。かようにやはり季節は巡り回る。信州安曇野にも既に冬の使者、白鳥やカ
モが半年ぶりにやって来ている。コハクチョウの場合、10月はじめまでに順次、北
海道北端のクッチャロや大沼には到達していて、しばし羽根を休めては道内、そして
本州各地の越冬地へ渡るのである。

 新潟県の瓢湖には早や10月3日にやってきたというニュースがあり、これは信州
への飛来も早いかなと思われたが、6日頃、豊科地区の安曇野スワンガーデン上空あ
たりを6.7羽が飛んでいるのを観察されたというが、着地はせず飛び去り、それ以
後いっこうに現れない。やっと18日、御宝田遊水池に1羽が飛来しているのを確認、
この鳥はどうも先見観察の使命(?)を帯びた鳥だったようで、一旦姿を消すと翌日
以降群れを連れて来たようだ。27日現在、安曇野への飛来数は60羽ほどになって
いる。白鳥湖では既に白鳥の観察館やエサ小屋、飛来数の案内板も設置されている。
白鳥見学者を迎える準備はオッケーというところだ。

 カモは9月下旬には先ずオナガカモの群れが到着していて、今は常連のヒドリカモ、
ホシハジロ、キンクロハジロ、マガモ、オオバンが混ざり合って、白鳥湖や御宝田遊
水池を泳いでいる。渡りのカモがやって来ると対抗意識か、土着のカルガモ、アイガ
モ、カワウ、サギ類も夏にはみられなかったほどに群れをなす。

 この冬は、安曇野へ白鳥が飛来するようになって27シーズン目、地元関係者は第
27飛来というようないい方もしている。二つある白鳥飛来地、白鳥湖と御宝田遊水
池、御宝田の方はかわらないが、白鳥湖の方は湖内の形状だいぶ変化している。水面
の流れがゆるやかになって白鳥やカモは流されず、滞留するのには都合がいいのだが、
今までは島状だった砂州が実質、陸と地続きになってしまった。水面で対岸と隔離さ
れた島は絶好のねぐらだっただけにこれは困る。天敵のキツネなどがひょいと飛び越
え容易に渡ってこれるからである。はて白鳥はどうするか?

 白鳥関係者などを心配させるニュースもある。26日、道北・稚内の大沼でカモの
糞から、毒性の強いCH5N1型の鳥インフルエンザのウイルスが発見されたとのこ
とである。08年、秋田県十和田湖畔の白鳥の死骸から発見されて以来という。こう
いうニュースは水鳥に必要以上の警戒感や嫌悪感をもたらしかねないので心配だ。

 水面を白鳥やカモがスイスイ泳ぐ風景、見ているだけで和む。これほど常態的に人
間のそばに来てくれる野生の鳥はほかにいないだろう。何度も書いているが、特に他
の河原、湖沼と変わっている秀でているとも思えないが、安曇野に白鳥がやってきて
くれることはありがたいことである、観光のひとつの目玉にもなってはいるが感謝で
ある。白鳥やカモが飛来してくれるこの環境を大切にしなくてはと痛感する。
                    UNCLE TELL 
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 もの想う秋に、浪漫クラシック選(8)・その2
 
 カロル・シマノフスキー(1882〜1937)/弦楽四重奏曲第1番ハ長調

 前回のウオルトンやツェムリンスキー、今回取り上げるシマノフスキーとブリ
ッジ、20世紀前半で活躍した作曲家だが一般にはまだなじみが薄い。クラシッ
専門のCDショップへ行っても、NAXOS盤でもあればラッキー、さもなくば
取り寄せか、それも輸入盤などなかなか手に入れるのに苦労するだろう。3、4
年前から私のCDの棚にあるNAXOS盤の何枚かを、ロマンチックなものメラ
ンコリックな曲がないか再検証、前回からお届けしているところ。ロマンチック
かどうかは例によって独断と偏見流で。

 第1楽章の出だしなど、哀愁そのもののような感じである。曲全体、前衛的な
感じはない。CDの解説に、神秘的なまでに透明で美しさに包まれた...とあ
るが、心にしみいるようなピュアで美しい旋律が続く。第3楽章で躍動的になっ
たりするが、この辺が同じくCDの解説にある、”印象派的な響きが聴えてきた
り民族的な要素が顔を出したり..”なのだろうか。第2番もいい。

 シマノフスキーについては、CDの解説、作曲家辞典、ウィキペデアなどに載
 ってるくらいの知識しかないが、 それらによると、ポーランドの作曲家、印象
派・新古典派の影響を受け、激動する時代に合わすかのようにその作風を何度か
変えながら4つの交響曲、2つのヴァイオリン協奏曲、2つの弦楽四重奏曲、2
つのオペラ、ピアノ曲や歌曲を残し、ポーランド音楽の近代化に貢献。

 フランク・ブリッジ(1879〜1941)/弦楽四重奏曲第1番ホ短調

 NAXOS盤の解説に、”旋律美をたっぷり味わうことのできる、ロマン派の
流れを汲むものになっており、第2楽章の哀愁をたたえた美しさなど、大変親し
みやすいものといってよい”とある。私も、美しく内省的でじゅぶんにロマンと
哀愁を感じさせる曲と思う。 

 ブリッジはイギリスの作曲家、ヴィオラ奏者、指揮者、ベンジャミン・ブリテ
 ンの師としても知られる。ネットに出ていたM.M@神奈川さんの紹介によれば、
彼は弟子のブリテンの刺激的な作風とは異なり、内向的な心に訴えかける哀愁に
満ちた作品を数多く残していて、室内楽や小編成の管弦楽の作品に本領を発揮す
る作曲家であったようである。またウィキペデアによれば、存命中はあまり作曲
家としては評価されなかったとも。
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