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       「安曇野(あづみの)通信」2010/10/15(毎月1・15日発行)
 
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  信州・松本そば祭り考

 信州・戸隠がおもわぬブームに沸いている。パワースポット人気やら、吉永小百合
のCMの効果か、今までは日祭日でも奥社の参道が人通りでいっぱいになることなど
考えられなかったのに、あれよあれよという間にびっくりするほどの人の波である。
なんともブームに乗るとはこういうことか、テレビのニュースなどでも盛んに取り上
げるから更に拍車がかかる。これには長野県の他の観光地もうらやましくて仕方ない。

 ところで我が、松本・安曇野、既に伝えてきたようにNHK朝の連ドラ「おひさま」
来年春からの放映が決まっている。これはなにしろ大きなインパクト、なにか連動して
地元を大いにPRするいい手だてはないかと関係者は知恵を絞っているに違いない。
それなら一歩進んでなにかグッドアイデアはないかと広く公募してみたらどうか。

 さて松本・安曇野の秋のイベント、けっこう目白押しであるが、人を集める最大のも
のは、全国的にも知られるようになった、10月の連休(今年は9日〜11日)に行わ
れる信州松本そば祭りであろう。今年で7回目、初日は雨にたたられたが、3日間で合
計16万5千人の人出があったという。駐車場と渋滞が相変わらずネックだが、なによ
り松本城でやるのがセールスポイント、出店も全国各地から、今や年間通して松本最大
のイベントに育っているのではないだろうか。
 
 雨の初日で、人出にだいぶブレーキがかかったと思うが、それでも3万5千人余が
会場に詰めかけ、各ブースは行列が出来た。ありがたいことである。3日間、市外・県
外からの客がどれくらいかはわからないが、私は大方は近隣からだと思っているがどう
だろう。

 実はイベントのタイトルが、ただ”そば祭り”というのが、あまりそば好きではない
私にはちょっとさびしいというか物足りない。会場には、地元山賊焼など多くのB級グ
ルメの店も出ているのだから、そばにこだわらずいっそう今はやりのB級グルメブーム
にも乗り”信州・松本そば祭り&B級グルメ大会”とでもしてみたらどうだろう。各地
域のB級グルメの出店も望めるし、話題性にも便乗し大いに集客の幅を広げることが出
来ると思うのだが。ほんとうはB級グルメの方が発展性はあるかもしれない。信州にお
けるB級グルメイベントのベースを先駆的に確保することは意味があることだろう。
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  クラシック炉辺夜話         2010/10/15(毎月1・15日発行)   
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  もの想う秋に、浪漫クラシック選(8)・その1
 ウォルトン/ヴァイオリン協奏曲他

 10月も半ば、さすがもうあの猛暑を引きずった残暑もなく、秋が深まって
きた。私の住む信州でも紅葉が高地山岳から高原、そして里へと降りつつある。
盆地でも早い桜や桂の並木は色づいている。それでもまだ日中は夏のなごりか
24、5度になる日もあるが、次第に秋冷の日々にかわっていくだろう。

 さてこれからは、秋深く夜長が続く。じっくりクラシック曲を楽しむにはも
ってこい季節。この”もの想う秋に、浪漫クラシック選”も数えること8シー
ズン目。種切れで選曲に苦労しているとは去年も書いたが、それは今年も同じ
こと。この秋は、読者でもある友人の思う”浪漫な曲”も交えて紹介して行き
たいと思う。読者のみなさまも、出来れば今まで夜話で紹介してない曲で、こ
んなロマンチックな、またメランコリックな曲があるよ、取り上げてほしいと
いう方は、ぜひ連絡いただきたいと思う。

 このシリーズ、私の嗜好でどうしても室内楽曲・器楽曲が多くなること、ま
た毎回述べている通り、果たしてロマンチックかどうか、そこはあくまで主観
的、例によって独断と偏見による選曲なので承知願いたい。私もクラシック曲
ばかり聴いているわけでもないので、またロマンチックな曲はクラシック曲に
限らないので、たまにはその枠を越えた選曲も考えている。今日取り上げたの
は、私のCDの棚から、ロマンチック&メランコリックな曲としても再認識し
たウォルトンとツェムリンスキーの曲である。
  
  ウィリアム・ウオルトン(1902〜1983)/ヴァイオリン協奏曲

 前にブラームスのピアノ四重奏曲第2番の第2楽章について、悲恋映画の哀
しい別離と楽しかった日々の回想、追想のシーンにそのまま使えそうだと、私
は思うと書いた。このウォルトンのヴァイオリン協奏曲第1楽章の出だしの部
分、きらびやかな(私には少々喧噪にも感じるが..)オーケストラレーショ
ンが始まるまでの間、戦乱・動乱時に咲いたヨーロッパ悲恋映画の哀しい恋の
別離の場面のバックにピッタリと思う。ブラームスとはちょっと違うが、抒情
的ロマンチック、メランコリックそのものである。後で調べたら、ウォルトン
時代は少し早いが映画音楽の大家だったようでもある。

 ウォルトンは、ベンジャミン・ブリテンやヴォーン・ウイリアムズと並ぶ、2
0世紀イギリスを代表する作曲家。ウィキペデアによれば、シベリウス、ストラ
ヴィンスキーやプロコフィエフ、ヒンデミットやブリテン等の作品のほか、ジャ
ズやラテン音楽など、同時代のさまざまな音楽をたくみに吸収・消化し、新鮮か
つ大胆なリズム・和声を用いて表情豊かで、親しみのある作品を生みだしたと、
ある。またネットに出ていた早崎隆志さんの解説では、新鮮なハーモニーとリズ
ムを用いながらも前衛や無調に走ることなく、大衆的な味を盛り込みながら、若
々しく精力的な音楽を書き続けたとされる。この曲は大ヴァイオリニストのハイ
フェッツのために作曲された。

 アレクサンダー・ツェムリンスキー(1871〜1942)/
 チェロとピアノのためのソナタ イ短調/クラリネット、チェロ、ピアノのため
 の三重奏曲ニ短調

 ツェムリンスキーの名は通り一遍的には知っていたが、シェーンベルグ、アル
マ・マーラー、マーラー、ベルク、クレムト、ココシュカ、ブラームスなど、1
9世紀末、アルマと関係のあった芸術家などを含め関心を持ったものである。知
られる通り、マーラー夫人だったアルマはマーラーと知り合う前、ツェムリンス
キーと恋愛関係にあった。アルマはまたツェムリンスキーの前には、クリムトと
も深い関係にあったらしい。マーラーと知り合うと、ツェムリンスキーを捨て、
マーラーの元に走ったかたちになっている。

 私が持っているCD、NAXOS盤の解説によると、ツェムリンスキーの音楽
最近じわじわ人気が高まっていて、その粘りつくような半音階的手法と狂おしい
ばかりの官能性が印象的とか。と言ってもウォルトンも同じだが、CD売り場へ
行って、ひょいと買えるほどのポピュラーな作曲家ではない。

 この2曲は1896年頃、まだ若い25歳くらいの時の作品である。さわやか
な曲想、情熱とロマンを感じさせる曲と思う。特にクラリネット三重奏曲は、ブ
ラームスが出版社ジムロックに推薦したという作品で、彼の作品の中で最も愛され
ているものの一つという。
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