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       「安曇野(あづみの)通信」2010/02/01(毎月1・15日発行)
 
   みすずかる信濃は北アルプスの麓、安曇野を中心に信濃の光と風、なつ
   かしきたべものたち、野の花、石仏、植物誌、そしてもろもろの考現学
   などエトセトラを、ユニークな(?)筆致でお届け!。ロマンとノスタ
     ルジーと安らぎと、心から心へのエッセイメールマガジンを....。
     http://uncletel1.ne.jp
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  あづみの冬、あなたの好きなビューポイントは?
  
 安曇野の景観や魅力を再発見・再認識し、安曇野市内のすばらしい風景や身近
な景観を選ぶ「安曇野100選プロジェクト」が08年秋にスタート、その端緒
の活動を筆者・アンクルのメールマガジン「安曇野(あづみの)通信」2009.
02.01号でも紹介したところ。

 昨年12月発行された「安曇野ブランド白書」によれば、地域や学校、企業な
ど大勢の市民の参加を図りながら、郷土の景観に対する市民の意識を高めていく
のがねらいだ。プロジェクトでは、全体グループと地域グループに分け、全体グ
ループでは安曇野の景観を全体的な視野で捉え、地域グループでは、地域に眠る
財産(景観、文化、風習など)を堀り起こすこととした。具体的事業では、全体
グループが景観フォトコンテスト、オープンガーデンなど、また地域グループで
は地域ごとの「方言」「行事食」「風習」などの調査研究や地域学習などを行う。

 この「安曇野100選プロジェクト」が、お薦めの安曇野風景、「私の好きな
ビューポイント」を目下募集している、地元ローカル紙「市民タイムス」の1月
9日号記事に、前号で紹介した、”安曇野は早春賦のふるさと?”の横に大きく
載っている。景色だけでなく、建物や行事の風景なども含めて募っていて、グラ
フと地図にまとめ、景観保護や文化伝承のための資料にするのがねらい。季節ご
とに制作し、今回が最初、冬の版になる。今後、春、夏、秋と進めていく予定。

 アルプスや犀川白鳥湖など、安曇野を象徴する眺めから、あまり広く知られて
はいないが、地域で親しまれいる景色、小正月の伝統行事・三九郎(どんど焼き)
の風景など幅広く求めている。応募の際は、ビューポイントの地図とそこから見
える写真をセットで提出し、お薦め理由も添える。なお、写真コンテストではな
いので、撮影技術は問わないとのこと。締め切りは2月19日(金)。集まった
作品の展示会が、3月19日〜24日、安曇野市穂高交流学習センターで開かれ
る。さて、どんなお気に入りのビューポイント・風景の写真が集まるか、大いに
楽しみである
                  UNCLE TELL 
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 「私の好きなビューポイント」募集元・安曇野ブランドデザイン会議
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  たたかわずして勝った、バッハのオルガン弾き競争

 1717年、バッハ32歳、この年の八月、アンハルト=ケーテン候の宮廷
楽長に任命されている。その契機になったともいわれるエピソードを紹介しよ
う。

  それまでバッハはワイマールの宮廷の楽師長をしていたのだが、老宮廷楽長
がなくなり、その座を狙うものの、宮廷内の対立抗争に巻き込まれるなどうまく
いかなかった。同じ、チューリンゲン・ザクセン地方のドレスデンでは、フラン
ス出身のルイ・マルシャン(Louis Marchand・1669〜1732)というオル
ガニストが高い評価を得て、ザクセンの宮廷からの信用も厚く羽振りを利かせて
いた。

 マルシャンの名声は日増しに高くかつ広がり、そのため、わがバッハも自然そ
の下風に立つというような感じであった。これにはバッハも内心はなはだ面白く
ない。こここはひとつ、オルガンの腕の雌雄を決せねば、あるいはドイツの奏者
としてこのフランスの音楽家の鼻を明かしてやろうとの思いに至った。じゅうぶ
んに練習を積み、マルシャンに公開の場でのオルガンの即興競演をすべく、いわ
ば果たし状を申し送った。

 するとこのうわさがたちまち四囲に広がり、両オルガニストの優劣論などいた
るところでかしましくなった。いよいよバッハがドレスデンに乗り込むと、宮廷
の内外、音楽家、市民の間までも更にその熱気が盛り上がり、大騒ぎ。無論、受
けて立つマルシャンの方も、バッハ何するものぞと、この若僧に何が出来るかと
その得意の鼻をうごめかし、勝利はわがものと確信して疑わなかった。

 ところがである。それでもと思ってマルシャンは敵情視察してびっくり仰天。
バッハの練習風景をかいま見、聴いたのである。歳は自分より15歳以上も下で
はあるが、バッハの実力を知ったのである。これほどまでも技量が卓越している
とは...。これではとうてい勝ち目はないと、当日の早い郵便馬車でドレスデ
ンから姿を消してしまったのである。

 これを知った人々はみな舌を巻き、矛を交えずして強敵を倒したバッハの腕前
を賞賛しないものはいなかった。この戦勝の候もあって、前述した通りアンハル
ト・ケーテンのレオポルド侯爵の宮廷楽長に選ばれたという話しもある。バッハ
とマルシャンのオルガン競争のエピソードは、バッハがオルガンの果たし状を送
ったという話しの真偽はともかく、バッハ在命中からザクセン州一帯での有名な
話しだったらしい。大バッハの息子、エマヌエル・バッハが書いた「故人略伝」
という本にも載っているとか。

 ルイ・マルシャンは、ウィキペデアによれば、フランス・バロック音楽の作曲
家、鍵盤楽器奏者、13歳で王宮オルガニストに任命されるほどの神童ぶりを発
揮したとされる。それほどでもバッハにかなわなかったのである。また、フラン
スの宮廷にいて、妻に逃げられた後、フランス国王から俸給の半額を夫人に渡す
ように命ぜられた。すると怒り狂ったマルシャンは、演奏を途中で打ち切り、居
並ぶ王や廷臣たちを前にして、「給料の半分を彼女に渡しますから、演奏の続き
は彼女に弾いてもらって下さい」と国王に言い放ったという。これは残された証
拠の史料からかなり確かなことらしい。これほど大胆、豪気なマルシャンにして
バッハとの決戦を前に姿をくらますというのは、よほどバッハの技量に驚愕した
のであろう。
                  UNCLE TELL  
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