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       「安曇野(あづみの)通信」2010/01/15(毎月1・15日発行)
 
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   安曇野は、「早春賦」のふるさと?
  
 「春は名のみの風の寒さや、谷の鶯歌は思えど、時にあらずと声も立てず
...」吉丸一昌作詞、中田章作曲のおなじみの童謡唱歌「早春賦」である。
安曇野市は発行した観光パンフレットの中で、この「早春賦」の「発祥の地」
が信州安曇野であるような、または関連あるような記載をしたらしい。それに
対し、2008年(平成20年)、川崎市の80代の男性が、「根拠の文書を
示すべきだ」と安曇野市に請求。根拠の公文書を求める男性に対し、安曇野市
は、請求の文書は「不存在」として通知したが、男性が納得せず異議を申し立
てた。松本平(盆地)・安曇野の郷土紙「市民タイムス」の1月9日号に載っ
ていた記事である。

 この異議申し立てに対し、安曇野市情報公開・個人情報保護審査会という何
やら難しい部署が対応、8日その審議結果を市に答申した。それによると、発
祥地であることを示す公文書は、今のところ存在しないとしつつも、早春賦の
歌碑が建立された経緯や毎春盛大に開かれる「早春賦まつり」への作詞者の子
孫の出席などを挙げ、「公文書がなくても安曇野と早春賦を関連づけることに
合理的な理由がある」結論づけた、としている。また審査会は、毎年4月29
日、早春賦歌碑のある穂高川河畔で「早春賦まつり」が開催され、作詞者・吉
丸一昌(1873〜1916)の孫・昌昭さん(東京都調布市)が出席してい
ることや、学識経験者の著書なども理由に挙げている。これにより、市ではこ
の答申内容を男性に通知するという。

 記事の表現を見る限りちょっと苦しい理由付けと見えなくもないが、毎年4
月29日行われる早春賦歌碑公園での早春賦まつりは、私も何回か取材してい
るが(下記ホームページで紹介)、ムードはすっかり早春賦の発祥地・ふるさ
とわが安曇野という感じである。すでに20数回を数え、残雪のアルプス常念
岳を背景に、3世代の早春賦の歌のコーラス、アルパの演奏などもあり、安曇
野における春の風物詩・イベントとして、例年大勢の観客も集め定着している。

 ネットで調べると、作詞者の吉丸一昌は当時、東京音楽学校の教授で、『尋
常小学校唱歌』の編纂委員としても活動していたが、大正の初期に信州安曇野
を訪れ、穂高町(現在安曇野市穂高)あたりの雪解け風景に感銘を受けて「早
春賦」の詩を書き上げたとされていると、出ている。この辺が、安曇野に歌碑
を建立する経緯に繋がったのだろうが、本人の記述した日記などが残っていれ
ば強いが...。なお、早春賦の歌碑は、安曇野のほか、鳥取県江府町など、
全国に4箇所あるとか。
                  UNCLE TELL 
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 文中の千葉県男性の異議申し立て及び安曇野市の審議結果答申書の内容。
 安曇野市のホームページの中の安曇野市情報公開・個人情報保護審査会の項
に掲載されている。(以下、その中に早春賦の歌碑が建立された経緯、早春賦
と安曇野との関連についての学識経験者の著書、作詞者作曲者の子孫家族の了
解及び記憶などについても記載がある。)なお、安曇野市の担当セクションへ
の取材では、発祥の地と断定しているわけではないという。
http://www.city.azumino.nagano.jp/gyosei/shisei/johokoukai_singikai/toshinsyo/index.html

 アンクルの安曇野早春賦まつり取材グラフ
 http://uncletell.cool.ne.jp/sou0404.htm
 早春賦歌碑公園
 http://www.mapbinder.com/Map/Japan/Nagano/Azuminoshi/Sosyunfu/Sosyunfu.html
  安曇野発祥説は虚構だとして、信濃大町説を取る人もいる。(鹿島岳水氏)
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  2009、この1年に買ったCDから・その2

 ベルク「抒情組曲」、ウエーベルン「弦楽四重奏のための5つの小品」「弦
楽四重奏のための5つのパガテル」、ほんやら堂という自宅の近く、私がよく
覗くUSED CDショップで購入。オーケストラ版、ピエール・ブレーズ指
揮、ニューヨークフィルのCBSソニー盤は持っているが、ジュリアード弦楽
四重奏団演奏の弦楽四重奏という字が目に入り手が伸びたもの。

 オーケストラ版、また弦楽合奏版は、シェーンベルクの「浄夜」とセットと
なっていることが多い、ピエール・フレーズ指揮のものもそうである。元の弦
楽四重奏曲は全6楽章であるが、管弦楽・弦楽合奏用は3楽章のみと短い、ベ
ルクは作曲した1926年の2年後、第2・第3・第4楽章を、弦楽合奏のた
めの『抒情組曲』からの3楽章に編曲した。作曲された当時はわからなかった
が、1980年代になって、ベルクとハンナ・フックス=ロベッティン夫人と
いう女性との不倫の恋が主題となっていることが明らかになったという。この
曲はベルクが十二音技法を用いて作曲した最初の作品 というが、この辺のとこ
ろは説明を読んでもどうもよくわからない。 なお、シェーンベルクの師が、ツ
ェムリンスキー、シェーンベルクの弟子がベルクとウェーベルンである。

 さてクラシック以外、 外国の女性シンガーの歌のものが7点、サラ・ブラ
イトン、シンディ・ローパー、リサ・ローブ、ソフィー・セルマーニ、ベッド
・ミドラー、ソフィー・セルマーニは今年始めて知ったスェーデンのシンガー。
後は以前にも購入したことのあるシンガー。イギリスのサラ・ブライトンはピ
ュアで美しい声で魅了する世界の歌姫の一人、NHK大河テレビドラマ「坂の
上の雲」の主題歌を歌っている。シンディ・ローパー、リサ・ローブ、ベッド
・ミドラーはアメリカの歌手。シンディとミドラーは知る人ぞ知る往年の..
と言ってもいいかもしれない。

 日本の女性シンガーのものは6点。鬼束ちひろ、かとうれいこ、矢井田瞳、
丸山圭子、kiroro。男性シンガーは玉置浩二のものが1点である。鬼束ちひろ
とかとうれいこはラジオで歌声を聴き、矢井田瞳はCDショップでDVDがい
くつか並んでいたので気になって購入する気になった。丸山圭子は、「どうぞ、
このまま」が70年代半ばにヒットしたシンガーシングライター。玉置浩二は、
歌謡ロックバンド安全地帯のヴォーカル&ソングライターとして有名。かとう
れいこは、昭和を感じさせる歌が気になって買ってみたが...。 そのほか
ジャズ1点、アルゼンチンタンゴ集1点である。

 この一年の収穫、BEST BUY3は、セフィー・ソルマーニのセカンド
アルバム「プレシャス・バーデン」、鬼束ちひろの「INSOMNIA」、
代表曲の「月光」がいい。そしてブラームスのピアノ三重奏曲のセットである。
                    UNCLE TELL
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 2009、この1年に買ったCD
 http://uncletell.web.fc2.com/cd0912.html
  ソフィー・セルマーニのホームページ
 http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/ES/SophieZelmani/
 鬼束ちひろ公式サイト
 http://www.onitsuka-chihiro.jp/
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