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       「安曇野(あづみの)通信」2009/11/15(毎月1・15日発行)
 
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  21世紀の光と影・1 
  
 今年も後1ケ月半、来年は2010年、21世紀になってから早や10年であ
る。そこにかって私たちが思い描き、希求していた文明文化が発達し、平和で理
想と希望に満ちた世界があるだろうか。世紀をまたいで生きるということは、そ
んなに多くの人間に与えられた運命ではないだけに、私たちシニア世代が、”2
1世紀”に特別な響きを感じ、思い入れを持ってきたのは確かだろう。

 世紀が変わってまだ9年だが、アメリカ同時多発テロに始まり、その間に去来
出現した現実は、かっての新世紀への純粋な思いとはうらはらに、ショッキング
なことの連続である。むろん思いがけないような技術の進歩もあったかもしれな
いが、紛争・戦争の合間に短い平和があるという構図は、今まで過ぎてきた多く
の世紀となんら変わらないという感じである。加えて、地球温暖化・環境破壊な
ど今まで人類が経験したことのないぬきさしならない深刻な問題も目前にある。

 思い起こす。60年代半ば、私が学んだ学校の師、末川博博士は、ことあるご
と学生たちに口癖のように語っていた。”君たちは21世紀に生きる人間だ、君
たちが21世紀をつくるのだ...。その尊い未来と生命を自ら汚してはならな
いし、他から奪われてもならない。”実に心に響く印象的な言葉だった。そして
卒業生へのはなむけの色紙にも記していた。私も大事に今も持っている。その色
紙から先生の言葉をぜひ紹介したい。
 
 「未来を信じ、未来に生きる、そこに青年の生命がある。理想は高く、姿勢は
低く、学習を終生の業として一歩ずつ前へ前へと進もう。諸君の青壮の意気を2
1世紀の平和とすばらしい歴史の展開につながることを思うて、その尊い未来と
生命を、自ら汚してはならず、他から奪われてもならない。」先生のこの言葉と
21世紀の今の現実とのギャップを思うと、私は涙ぐむこともある。

 21世紀はまだ90年あるが、正に難問山積み、悲しいかな前途は洋々とはと
ても...。戦争と紛争・テロにしても、正直とうていなくなるとは思えない。
それは今までの長い歴史が証明しているともいえるが..。人類がそれを学習し、
少しでも叡智を働かせることが出来るか。しかし悲観的ばかりになってもいられ
ない。人類の叡智、人間の知恵を信じよう。果たして宇宙船地球号、世紀末には
どのような地上に着地するだろうか。そこに出現している世界と日本は?
                    UNCLE TELL 
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  もの想う秋に、浪漫クラシック選(7)・その5
 
  11月も半ば、私の住む信州の盆地では、里山も平地も紅葉はもう終わ
りかけている。安曇野には冬の使者、白鳥もやってきていて、河畔の木々
の紅葉をバックに飛翔する姿も見られるが、飛来地ならではの得難い光景
である。日増しに体感温度は低く、日の落ちるのも早くなっている。そん
な秋の夜長、テレビでなく好きなクラシックのCDにじっくり耳を傾ける。
良き哉、楽しき哉である。

 ショパン(1810〜1849)/夜想曲(ノクターン)集

 前回リストの曲を紹介したが、このリストを含め、ショパンとシューマ
ンが、ちょっとオーバーにいえば私の三大食わず嫌い・苦手な作曲家であ
る。ショパンのピアノ曲など、おりにふれけっこう聴いてはいるのだが、
今までこの夜話で紹介したものは、確かチェロ・ソナタト短調一曲だけと
思う。ロマンチックそしてセンチメンタル、ブラームスの室内楽がそうで
あるように、ショパンの手になる珠玉のような数々のピアノ曲、もの想う
秋のソリチュードな夜に聴くにはぴったりの曲であろう。ピアノの曲種、
バラード、スケルツォ、即興曲、マズルイカ、ワルツ、ポロネーズ、エチ
ュード、ソナタ、前奏曲、幻想曲、と数多いが、...なによりも旋律に
よる抒情的表現ということで、時に夢みるように美しいノクターンを第一
に。

 ルービンシュタインの弾くノクターンのCDを聴きながら稿を書いてい
る。ノクターンというと、フォーレやドビュッシーにもこの曲名を付けた
作品を書いているというが、ノクターンといえば先ずは、ショパンのもの
が頭に浮かぶ。全21曲ある。解説書によれば、音楽史的には、アイルラ
ンドの作曲家ジョン・フィールド(1782〜1837)が創始したピア
ノ曲の一形態で、美しい和音で構成された低音部に、静かで抒情的な高音
部の旋律が乗る曲を指す、またゆっくりとしたテンポにのせて、もの憂い
旋律を歌うことを身上にしものとも。

 評論家の中川原理さんは言う、−−−それにしてもノクターンの.旋律
はほんとうに美しい。病的なまでに洗練されていて、これがショパン特有
のデリケートな感情の世界を紡ぎ上げてゆくのである。その姿は流麗だっ
たり、妖気がただよっていたり、官能的だったり憂鬱なこともあれば典雅
な場合もある。そしていずれにしても、こうした感情のさまざまな姿がピ
アノの音にのって歌い出され、推移し、変化し発展もみせ、また戻ってく
るというのがノクターンとういう音楽のありようなのである、と。

 そのあまりの繊細な美しさに反発してか、私は、ショパンは長年食わず
嫌いで過ごして来たが、むろん夢中になる虜になる心情もわかる。第2番
変ホ長調は1955年の映画「愛情物語」にも使われ一躍有名になった。
ルービンシュタインの弾くCDに収まっている19曲、いづれもすばらし
く甲乙などは付け難いが、またそれぞれの好みもあろうが、私のお気に入
りは、第1番変ロ長調、第2番変ホ長調、第5番嬰ヘ長調、第8番変ニ長
調、第13番ハ短調など。
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