南九州の旅にて2...肥後の国・五木村
         (当初制作03・02、20・10再アップ)                 

  ダムに翻弄された38年、子守歌の里五木村は、今....
  本稿は、2010年頃のホームページのシステムをCOOLからfc2に移行の際、不具合等で移行できなかったもの再アップである。先の7月の九州の水害の際、球磨川の支流である川辺川にダムを作っておけば良かった等、確かある施政者からの発言があり物議をかもしたことから再アップをしたものである。

・川辺川の奧、深い谷底の村、平家の落ち武者の隠れ里と伝えられる熊本県球磨郡五木村。写真で見る限りどこにでもある山村だが、長年ダムに翻弄され続けた悲哀が漂ってる感じも。ここもむろん水没予定地だが...。 ・戦後全国的に流行した五木の子守唄。そのふるさとである。昔、口減らしのため近隣の村や城下町へ子守奉公に出された年端のいかな小娘たち、わが身のつらさと父母を慕って口ずさんだ唄がはじまりとか。
・大半が高台の代替地に移住、家がなくなった場所には空しく石積みだけが残されている。さびしい光景である。 ・奥深い山里とはいえ九州、河岸には梅が咲いていた。山並みは遠く阿蘇山に連なる。
・高台に移転した五木村役場。木の香り漂うりっぱな建物。かって6000人あまりの人口を数えた五木村も、今は1600名ほどという。 ・建築が進む代替地の住宅団地。御殿のような建物もいくつかあり考えさせられた。代替地はそれまでの川沿いより50メートル以上高く、温も低く、積雪も深くなり住む条件はかなり悪くなるとか。
・38年もダムに翻弄された五木村の哀しみを語ってくれた五木村商工会の金箱さん(左)と続山さん(右)。ダム建設で村は進んできており、仮に中止になる場合でも、生活基盤を整備してからにしてほしいとも訴える。 ・球磨川に合流する川辺川の清流。団体行動のため肝心の川辺川の流れやダム予定地を撮れず残念。この写真は五木村の観光ガイドBOOKから借用。

熊本県球磨郡五木村0966-37-2211:

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